+++短編小説集・其の弐 『私心伝心』 ←人気(?)マーク |
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タマしい
【現代】 2018/10/30 原稿用紙約40枚 |
見かけ丸い。きっと中身がない。弾むだけは調子よく弾む。低い方へと転がりたがる。 表面はのっぺりしていて掴み所がまるでない。父の魂そのものだ。 (本文より) |
ゴロンド
【現代】 2011/06/13 原稿用紙約56枚 |
ゴロンドを掘った穴に向かって『王様の耳はロバの耳−!』って叫んでさ、 ゴロンドでどしんとフタをするの。それでおしまい。ゴロンドはいろいろ気にしない。 (本文より) |
桂子さんの成仏
【現代】 2010/05/08 原稿用紙約27枚 ※本作はアルファポリス『WebコンテンツPickUP!』に紹介されました。 |
まったくこんなことになるなんて、微塵だって考えたろうか。 桂子さんは幽霊になってしまったのだ。 家の庭の桜の木にぽつねんと腰掛けているだけの幽霊に。 (本文より) |
小指の色
【現代】 2008/06/02 原稿用紙約40枚 ※アルファポリスドリーム小説大賞 大賞候補作(2010年7月) |
スドウさんは私のことを「郁ちゃん」と名前で呼んでくれていた。 でも、私はというと、ずっと「スドウさん」なのだった。 (本文より) |
鍵をあける
【青春】 2007/05/01 原稿用紙約45枚 ※本作はアルファポリス『WebコンテンツPickUP!』に紹介されました。 |
舞は小学四年生。大好きなお母さんと、 イトコのお兄ちゃんがいて、それでも世界は難しい。 |
怪物姫
(旧作サルベージ)
【童話】 2005/11/13 原稿用紙約9枚 |
昔々あるところに、 心優しく慈悲深い民の住む美しい王国がありました。 |
タイトル写真素材:【我儘な僕たちは】 |