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2007年11月 の日記  ↓下ニ至ル

#回復しました
2007年11月1日(木)

回復しました。平熱です。
昨日39度を超した時は「こりゃあ、かなりガタがきておる」と思いましたガ、その後無謀にも風呂に飛び込み、体も頭も洗い上げてから氷枕を首に当てコロリと寝たら、ケロっと引いた。思ったよりは歳だけど、案じた程には歳じゃないと。そういうコトでしょうかね。シャキーン、ふっかーつ。ああ、平熱ってイイ。だって喰い物の味がするもの。世界が私に優しいもの。

---
東京から戻った翌日、私がぶっ潰れているのを見かねたダンナちゃんが、「じゃあ、僕が買い物に行ってくるよ」と言ってくれ、「夕飯も僕が作るよー」と言ってくれました。放蕩女房になんと優しい! 慈愛に満ちた夫であります。ああ私は果報者。
んで、「キムチ汁を作るよ♪」と続けられて、「うん、ん? んんんー?」
女房の風邪で弱った胃袋にキムチ汁はちと苦行。荒れた喉にも「んんんんー???」

しかし、ものは考えよう。どうせこっちは食欲なんざないのです。おかゆさんに梅干しでもあればそれで可。要は夫の喰いたいものが食卓にあれば良いわけで、夫はキムチ汁が喰いたいわけで、しかも自分で作るという。これ以上を東京でさんざっぱらに遊んできた放蕩妻が望んで良いものでしょうか? 良くなーい。故に、「キムチ汁イイっすねー」とお追従するわ・た・し。
旅行中、野菜が足りなかったので、「小松菜買ってきて。大量にカツブシぶっかけて喰いたい。あと、オレンジジュースが飲みたい」と、多少のワガママも言ってみます。

買い物から帰ったダンナちゃんは、リクエスト通りジュースと小松菜二束を買ってきてくれ、それを茹でてもくれました。「あ、まかせといて。僕が全部やるから寝てなさい」なんつって、涙無しには語り尽くせぬ良い夫! どうだ? 羨ましいか? 羨ましがれ! 羨ましいと言ってくれー! そこな女人!(←誰を想定してるのカ?)

しっかーしっっ。この後、ダンナちゃんは小松菜を切る際、自分の指までザックリ切ってしもうたのです。血がダラダラです。うっほっほーい。
……ハイ。私が作りました。キムチ汁。おかゆさんも自力で煮ました。皿洗いも当然私が。。。
「ゴメンねー」と謝りなさるダンナちゃん。いやさ、指切る原因は元を正せば私なわけで、こっちこそ「ゴメンねー」なんですが。ベタな展開に笑いましタ。オレンジジュースがうんまいのです。

追記:沢山コメントにて羨んでいただきましタw。その中から。
>>羨ましいゾ! すっごくすっごく羨ましい。ウチの旦那にもまねしてもらいたい。
しかし、指は切ってほしくないw

+++うんうん。包丁は注意しないとですよねぇ。
>>羨ましい!
男人だけど。

+++男性からまで羨まれてしまった(爆)
>>・・・途中まで「羨ましいなぁー」」とほのぼのと読んでいましたが、どんな落ちになるのかとハラハラ。
うちの旦那様がよくやる失敗と似ていたので、どこの旦那様も包丁を持たしたら危ないな、苦笑した次第です。
どうぞお大事に、とお伝えください。そして、そんな中、平熱復活おめでとうございます。これで心おきなくいたわってあげれますね(^^;

+++そうカ。どこのダンナさんも包丁持たせるとヤバいのかぁ。男性はもっと料理をすべし!
トコロデ。「どんな落ちになるのかとハラハラ」という件を拝読してて、「ウチら夫婦ってそんなにオチにまみれた生活だったかしらん?」と首を傾げたんですが、考えてみると、日頃からオチのあることばっか日記にしてる……というか、確かにオチまみれの生活なんだということに今更のように気がつきました。愕然。。。

#書き込み寺第3回オフ会報告
2007年11月3日(土)

おまっとさん(か、どうかは知らないガ)。書き込み寺第3回オフ会報告でございます。
10月27日夕刻。集合場所は東京・帝国ホテル。そのロビーに集結したのは、みゅうさん、紫音さん、D・W・Wさん、ゆめなまこさん、深那優さん、マローさん、転石ミドリさん、tokuさん、そして私こと宇苅という総勢9名のツワモノ共。

なーんで「帝国ホテル」なんカ? と申しますと、(1)田舎者でも道を尋ねやすい(2)雨風がしのげる(3)冷暖房設備がある(4)椅子まである(5)小説書きなんだから、有名ホテルのロビーくらいは見知っておきたい、などという明解な理由から選ばれております。ハイソサエティーなホテルだってロビーまではタダだっっ! というハイソサイテーな判断です。

ちなみに、当日は台風でしタ。前日だかに発生した台風が一気に北上、直撃ではありませんでしたが、東京へ攻め上る……などト。誰が予想しえたでしょーか? 既に前日から東京入りしていた私はホテル(当然帝国ホテルではありません)で天気予報を眺めつつ、「ありえねーっっ!!!」と叫んでました。現実は小説より奇なり。
あ、土曜日だからか、帝国ホテルは花嫁さんがいっぱいでした。金持ちにも下々にも嵐は分け隔てなく来るゾと。ちょっとだけ溜飲の下がる思いでした。当日はちょっち難ありですが、後日振り返ればきっと心に残る台風付きセレモニー。それもまたよし。受けて立った私達。参加者全員、遠方からの人も近場の人も欠けることなく集まってくれました。ありがとう、ありがとう。

一次会は居酒屋で。嵐を呼ぶ男(or女)は誰だ? オマエだ! の醜い争いや、自分を棚に上げた日頃の行いのさや当てなど、にぎにぎしく宴は盛り上がります。この居酒屋さんで印象深かったのは、屋根裏部屋の如きステキな個室、その恐るべき天井の低さ! 酒が進めばトイレに立つ回数も増していきます。酔えば注意力も鈍ります。全員が梁に頭をぶつけるという通過儀礼をヤったようです。ほどよく脳に刺激を加えた状態で、二次会へとなだれ込みです。

なんとなく作ってみた「寺」印。今回写真がナイんです
二次会。そう、これこそがメイン。オフ会報告の超目玉。
台風の為、ビルから出られなかった私達は、一次会と同じビルにカラオケ屋があるのを見つけました。じゃ、そこでいっかーv とエレベーターで上階へ。チーン♪ と開いた扉から一歩踏み出そうとした全員の足が止まったぁー! 誰もエレベーターから出れないぃぃー!

広い高級感溢れるエントランス。ふかふかな絨毯。立っているのは三人の超イケメンなお兄さん。かっちょイイ制服を着こなして、「いらっしゃいませ」と微笑んだ口元には白い歯キラリ。。。
「こ、ここって……カ、カラオ?(←声がうわずってまス)」
「はい。カラオケです(キラリ)」
そう。私達は銀座の超高級カラオケ店へ期せずして潜入してしもうたのデす。「狭くて恐縮です」と言われつつ案内された部屋は十二分に広く、ソファーは重厚、オーストリッチ革な毛穴柄。テーブルは大理石のマーブル模様。

渡されたメニューに戦きました。ドンペリだのワインだの「0」が沢山付いてます〜〜〜。
室料が1時間1万円と言い渡された時には、私なんざガクガクブルブルでござんした。死亡フラグが立つかと思うタ。でも、ものは考えよう。人数は9人居るんです。つまり室料は1時間一人1000円強。都会派の練れた紫音さんが交渉してくれて、一人頭3000円で1時間半(「半」は向こうさんのサービス。ビンボー人に優しい高級店よの)遊べることになりました。焼酎のボトル1本とナッツ付き。……ん? ワインはどーしたって? ……無理だろっっ!

そうして、銀座の超高級カラオケ店でオーストリッチなソファーにもたれ、優雅に「宇宙戦艦ヤマト」以下、アニソン歌いまくりな私達であったのです。カッコイイとはこういうことサ。二度と行くことはないだろう超高級カラオケ店よ、面白い経験させて頂きました。3000円の価値有りでしタ。ホストクラブかと見まごう如きイケメン兄ちゃん達、センキュー。


三次会は別のお安いカラオケ店へ速攻移動w。その後は時間の都合上帰る方もあったのですが、熱く歌い、熱っぽく語り合って、最終的には朝の4時までドンチャンドンチャンしてました。最終組バラします。私、ゆめさん、深那さん、転石さん、tokuさんです。カラオケって1時間毎に「延長どうするー?」って電話が掛かって来るでしょ? 最後の頃は、
「時間ですってー」
今更ここで帰れるかーっっ!!!
「また、時間だって言ってるよー」
「だから、今更帰れるかーっっ!!!
が、合い言葉のようになっていました。ホントにむちゃくちゃ楽しかった。ずーっとしゃべっていたかったですね。私、ちと飲み過ぎでしたガ(苦笑)。


ほぼ2年毎にやっているオフ会ですが、寺の皆さんと会えるのは、年齢性別その他を超えてネット上で小説を書いてる趣味人同士の交流です。心底楽しい集まりです。書き込み寺バンザイ。またお会い致しましょう。
最後にひと言。おーい、寺は楽しいぞー。独りぼっちで小説書いててサミシイ奴。みーんな来い。お寺は温かく迎えますぞえ。


■関連リンク
書き込み寺
書き込み寺第2回オフ会報告 2005年8月9日

#あてには出来ぬか
2007年11月4日(日)

こんだダンナちゃんが風邪。うつりなさった。てか、うつしタ。
私が風邪をひいちゃうと、ほぼ100%ダンナちゃんもひきなさるので。しかも、昨日は夜勤にて、夜勤の後はこじらせる確率200%なのデ、妻は周到な準備万端をしておった。アクエリアス、牛乳、オレンジジュース、栄養ドリンクに桃の缶詰。食事はあっさり風味な煮物を用意。布団には乾燥機をかけておき、タオルや着替えもスタンバイ(熱出ると汗かくからね)。

夕食後、桃缶を与えると、ペロスケ喰う。「ふにゃー、美味い」って、そうだろう、そうだろう。
「もっと僕を甘やかしてー」と、あられもなく幼児退行しちゃってる夫。
うん、病人を甘やかすのはやぶさかではございませんガ、先日の件を思いだして、こう返事してみる。
「じゃあ、次に私が風邪ひいた時は、なにも言わずとも桃缶くらい出してくれる?」

ハタ、と考え込むダンナちゃん。
「……んんー、どうかなー。僕って気が利かないからなぁぁー」
いや、アンタ。なにもそこまで入念に首を捻ってくれなくとモ。。。

気を利かせあわなくても済むように、お互い頑強な身体が欲しいね。

追記:コメントを頂きました。その中の一つ。
>>羨ましい。男人だから羨ましい。
+++えーっと、女人の手持ち札がない男人さんかナ? ガンバ!

#東京ケロヨン
2007年11月7日(水)

先日東京に行った時。ムンク展(これは良かった♪)だの、デザイン展だの、ちょこちょこ回ったんだけど、そういえば。
自分にお土産買わなかった!

まぁ、なんも欲しくなかったからなにも買わなかったんであって、大体メインはオフ会なんで、土産なんざどうでもイイんだけど、振り返ればちとサミシイ。本の一冊くらい買うべきだったか?

で。ハッと気づいたんだけど、お土産あったよ。ありました。
某薬メーカーのマスコット。買った地にちなんで名付けてくれよう、「東京ケロヨン」。
東京で風邪薬買ったんだよねー。それに付いてたんだよねー。いらんなぁーと思いつつ、別にかさばるものでもないので持ち帰ってたんでしタ。
東京土産ケロヨン
↑はい。こちらが「東京ケロヨン」。なんか、椎名林檎っぽいタイトル。違うかw。

バラしてしまうと、未だに風邪が治りません(ダンナちゃんも私も。私は何度目のぶり返しだ?)。もう勘弁して欲しい〜 _| ̄|○

#バイオハザードの3、観に行こうか、どうしようか
2007年11月8日(木)

上京中、ホテルであんまし暇なんで丁度TV放映してた「バイオハザード」の1観たんすよ。1は前にも観た覚えがあったんですガ、主演女優のミラ・ジョヴォヴィッチはけっこー好みの女だなーと改めて思いました。ちなみにアンジェリーナ・ジョリーもタイプです。ついでに言うと、髪の短いメグ・ライアンとオードリー・ヘップバーンも好物です。雰囲気全然ちがうじゃーん! と文句が来そうなんですガ、好みつったら好みなんだよ。

蛇足ですけど、一番好みじゃない女はスターウォーズのレイア姫。一目会った(観た)その日から、ぶん殴りたい女No1です。女優さんが……というより役柄的に。だって、この女優さんの他の出演作って知らないしー、第一名前も知らないしぃぃー。

脱線しました。バイオハザードでござんしタ。
1は初っぱなの「エレベーター」と「レーザー」の場面が相変わらず苦手でした。スプラッターは当然として、陰湿〜。そういや、レーザー場面は「キューブ(Cube)」」って映画に近いッスね。冒頭部でのサイの目切りはファースト・インパクトとしてお約束なんかな? ホラー映画によくある「双子の少女」みたいなもんですカ???

で、帰ってから2も観ました。風邪引きの時、ぼけーっと観る映画としては最高だぜっっと思いました。何故!? と訊かれると困りますケド……えーっと、ゾンビ吹っ飛ぶと爽快よねぇ?

1、2を通して思ったのですが、作中至る処に出てくるアンブレラ社の傘マーク。アレ、可愛くって、その分キョーアクでイイですよねー。あのマークがクルクル回るスクリーンセーバーが欲しいです。3の上映中なんでそーゆーダウンロードサービスってないんか? と思ったんだけど、セーバーのダウンロードサービスはあったんだけど、アンブレラマークじゃなかったヨ _| ̄|○

ファン心理が分かってないなぁ。傘マーク入り付箋紙とかノートとか映画館の売店で売ってるなら、買いに行きたいんですけども。ミラ・ジョヴォヴィッチのノートとかは例えタダでも要らない。←好みの女じゃないんか!?

追記:コメントを頂きました。その中の一つ。
>>貴女の好みは、ヒトコトで言って謎です!w
+++理解されないってセツナイねぇw

#病気のダンナは
2007年11月10日(土)

風邪っぴきダンナちゃんの看病、一週間経過。愛があれども長引けばダレる。
病院嫌いの私と違って二度も医者に診て貰ってるのに、いい加減で治ってくれよ。ってか、医者も医師免許のプライドにかけてちゃかちゃかさっさと治したらんか! 私の医者不審はダダ増すばかりだ。

元々汗っかきのダンナちゃんは風邪引くと更に濡れ鼠になる。日にトレーナー6枚+バスタオル3枚とか。更にシーツやモロモロ。もうね、ベランダに干しきれない。ってか乾かない。乾燥機購入を検討中。布団にまで汗染みが出来ていて、ぐっしょりで、「この布団、近々腐るんじゃねぇか?」とも案じている。腐った布団の恐怖想像中。ゲロンチョ。

しかし、なんと言っても厄介なのは食事の世話だ。本日、昼飯を抜いていた私は夕方早くにどっと腹が空いてしまった(ダンナちゃんはゆうべの残り物を喰った)。
私:「……おなか空いたなー」
夫:「(布団の中で漫画読みつつ)うーん、そうだね。ちょっと早いけど、食べてもイイよ」
ぬわにぃぃ。
そりゃ、私だって食べてもイイよ。でもその前に私はな、まず作らないといけないんだよっっ!
熱の計りっこするならば、私の方が高温だ。風邪は既に治ったが、アレルギー様がやってきている。ダンナちゃんも辛いだろうが、私だってシンドイぞー! もう夫婦でこのまま飢えるかー? その惨状を想像……ヤメレ。

昔のCMで、
「良かった。病気の子どもはいないんだ」っていうのがあったけど、
「良かった。病気のダンナはいないんだ」に早くなりたい。

っつーか、
「病気のダンナはいらないんだ」がとっても本音だったりする。愛とはかくもダレるもの。

追記:コメントを頂きました。その中の一つ。
>>愛ってダレますよね、確かに。
+++ダレますねぇ。ふとしたはずみに胸キューンなこともあるんだけどね。波があるのは飽きが来なくて良いことかもしれません。

#ごはん、ごはん
2007年11月11日(日)

昨日、マカロニサラダを作っていて、マカロニの茹で具合を見るのに一本口に放り込んだら、中から熱湯がね、ビュッてね、舌を直撃。ヤケドです。丸一日経つのにまだヒリヒリ。口中の傷は治りが早いはずなのに、どんだけ焼けたんだ、ベロよ? ありがちなミスだが、痛恨の一撃。神さま、二度と同じ轍は踏みません。……と思いつつ、数年に一度はヤっちゃうんだな、これが。鍋物の太ネギもヒドイ目遭うことあるよねー。

で。今日は焼き茄子を作ったんだけども。ウチは茄子を焼くのにガスコンロに付いてる魚焼きグリルを使うんだけど。
買った茄子が太すぎて、グリルの引き出しが閉まんねぇでやんの。
そ、そうかー。立派な茄子だ、美味そうだーって大喜びで買ったケド、大茄子はグリルで焼けないんだ。。。
しょうがないから、レンジでチンして、その後オーブントースターで焼きました。オーブントースターが汁で汚れた。痛恨の一撃。神さま、こっちも二度と同じ轍は踏みません。

それにしても焼き茄子は美味い。マカロニサラダも自作が美味い。スーパーに売られてるマカロニサラダって野菜少なすぎだよね。「マカロニのマヨネーズ和え・キュウリの飾り付き」と表示して売れやーと思います。

追記:コメントを頂きました。その中の一つ。
>>ちなみに焼き茄子は何を付けますか?-?
+++しごく普通に、ゴマ醤油とカツオブシです。アナタは何を付けますか?

#母の夢の話
2007年11月14日(水)

ダンナちゃんが仕事に行った。良かった。実に10日ぶり。
一昨日は、「どうしても出ないといけないから」と無理にご出勤なさったのだガ、半日で速攻出戻って来て、昨日は終日ダウンだった。果たして今日も自主半ドンじゃなかろうな。妻、内心ビークビク。神さま、夫をお守り下さい。布団を終日干させて下さい。ついでに私の微熱続きもそろそろ解放してクダサイ。

---
ところで。母に電話をしたら、先日昼寝中に見たという夢の話を語ってくれた。
母が横向きで眠っていると、誰かが背後から近づいてくる気配がしたのだ、という。
「誰?」と尋ねても答えない。無言のまま気配は更に近づいて、母の背に沿うように横たわった。首を回しても顔は見えない。影のような気配である。でも確かにそこに居て、首の辺りに息づかいが感じられる。

何故か、母はその影がちっとも怖く思えなかった。それどころか、『これは私の味方だ』と直感したんだそうである。自分の背を覆うように味方がいる。ひどく心地よい安堵と安らぎを覚えた。ほんわりと身体が温もっていく。
その時、母は『なんだ、後ろにいるのはついじゃないか』と、急に分かったのだそうだ。娘ならば本当に味方だ。そうか、ついが来ているのか……。
「分かってみればその影は確かにあんたとそっくりの体つきをしていたんだよ」と電話口で母。

母は横たわったまま、背後に手を回そうとした。影に触れたいと思ったのだ。そうしたら、影はふいに別の誰かに入れ替わってしまった。『あっ』と思った。今度も直感で誰だか分かった。『マイちゃん……』
それは、たった4ヶ月で死んでしまった私の妹の名前だ。
ぴったりと寄り添った妹の気配に、母はどっと感極まるものを感じた。「あーっ!」と叫んで、目が覚めた。

「体型がね、あんたとそっくりやったとよ。……姉妹やねぇ」
しみじみとした母の口調に、聞くこちらまでしんみりした。赤ん坊のまま儚く逝った妹は、黄泉路で成長したのだろうか。私と似た背丈にまで育ったのか。顔立ちもやはり似ているだろうか?

私は死者の霊魂とか信じる方ではないのだが、生きている者の中に強く残る想いは信じる。それが育つこともあるだろう。想いはその人の奥深くに根ざし、その人を強く支える土台となる。そういうのが俗に言う「守り神」なるものではないかと愚考するのだが、はてさて。なんとも不思議な母の夢なのである。

それにしても。
「まー、私を味方だと思ってくれるとは。なんとも面はゆいことですなぁー」と照れ隠しに言ってみたラ、
「ホントにさ。ひ弱で頼りンなか子ぉとにねぇ。そうよ。夢の中でアンタが死人と入れ替わったけん、心配しとったとよ。風邪引いたって言いよったけど、大丈夫やろうね。生きとるとね?」だとさ。

どうも、母の夢の土台は、私の風邪引きにあるような。。。

追記:コメントを頂きました。その中の一つ。
>>何でついさんもお母様もそんなに夢のことを記憶できるんですか?
私は起きた時に「凄い夢を見たなあ」と思っても詳しく思い出そうとする過程で霧のように記憶が消え去ってしまうのですが。
夢判断とか、とても興味があるのに…。
+++多分、慢性的に眠りが浅い質なんだと思います。ほぼ毎日のように夢を見ますし、一晩に数回見ることもあります。「オールナイト3本立て!」とかね。内容だって超B級(苦笑)。

追記:夫はこの日も自主半ドンでしタ。布団干せねぇぇ〜〜〜 _| ̄|○

#犬好き病院
2007年11月16日(金)

病院に行ったら血を抜かれた。血液検査だ、4本分。
採血中、看護婦さんと処置室の壁に貼られまくった犬の写真の話などする。看護婦さん曰く、「大先生の犬と、若先生の犬、そして私(看護婦さん)達の犬なんでーす♪」とのこと。犬好き病院。犬猫病院でなくて良かった。

さて。そこのお医者さん(今回が初診)が診察中、「前はどこの病院に掛かってました?」と訊いてきた。「その前にはどこの病院?」、「更に前は?」、「その前は?」とガンガンやられて返事に窮す。

ウチは転勤族なのでいちいち全部が違う県だ。しかも、名前を覚えるのが不得手なので、個人名で覚えていない。「○△市の総合病院」とか、「角の病院」とか、「坂の下の病院」とか、せいぜいそんな感じでしか認識してないんだよー。

大体、お医者さんもさ、千葉県は○×市の山田医院(仮名)とか、長崎の岡村クリニック(仮名)とか言われたとして、「ああー、ハイハイ。あそこねー」って分かるのかよ? 無理だろうよ? お医者さんの真意が掴めない。家に帰ってからもしばし悩む。なぜにそうも遡りたいのカ?

ちなみに、本日の病院名も全く記憶に残っていない。今後も、ただ「犬好き病院」とのみ覚えているんだろうと思う。

追記:コメントを頂きました。その中の一つ。
>>病気が治らないと感じて、病院を転々と移る・・・という心因性の何かがあると、昔どこかで聞いたから、そのパターンではないか、という確認だったんじゃないかなぁ。
転勤族はかかりつけ医を作れないから、「お薬手帳」とか、もらっておいたほうがいいかもしれませんね。

+++なるほど! でも最初に「転勤族なので他県ですが」と前置きしたので、違うような気がする。よしんば心因性と思うなら、わー、良い病院紹介してくれー。是非気の狂うその前にw。

#私の説明
2007年11月19日(月)

『あしながおじさん』のアニメ絵本(?)版をネット上で読んでいたら、ダンナちゃんが、「それってどんな内容?」と訊いてきた。ダンナちゃんは私から仕入れた情報でその本を読んだ気になるのがお得意だ。実用書・専門書はよく読むが、小説はもうほんっと読まない。
で、『あしながおじさん』の内容を、私はこう説明した(※以下、多少ネタバレなので未読な人は要注意)のだガ。

私:「『赤毛のアン』を水で薄めたような性格の主人公がー」
夫:「ふんふん」
私:「『小公女』を生ぬるくしたような金持ち寄宿学校を舞台にー」
夫:「はいはい」
私:「紫のバラの人(©『ガラスの仮面』美内すずえ)からアク抜きしたような男と、めくるめく恋に落ちる話」
夫:「……分かった。もう読まなくてもイイや」

もしかして、ダンナちゃんの読書意欲を削いでいるのは、私の内容説明のヒドさが因カ?
ちと責任を感じる。

追記:コメントを頂きました。その中から。
>>ついさんの説明であしながおじさんを読みたくなりましたッ♪赤毛のアンを水で薄めたらどうなるのか、凄く気になります☆
+++読破された後は、是非あらすじを書いてウチに投稿してくださいませ。それをダンナちゃんに見せて、読書欲を沸き立てて貰おうと思いますので。私の説明って今読み返してもヒドイやw。
>>あははははは! なるほど、ナイスですっ!
+++おお、このヒドイ説明をナイスと言って下さる方もいるw。他に「的確」ってコメントも頂きました。どもでーす♪
>>で、旦那さまは、説明された例のほうの話は既読されているんでしょうか?
+++『赤毛のアン』と『小公女』はアニメで観たそうですよ。『ガラスの仮面』は昔私が花とゆめを貸してました。

#つながり
2007年11月21日(水)

ダンナちゃんが読む本を選んでいる。
本棚からヘッセの『車輪の下』を取りだしてパラパラとめくり、その後、
「うーむ、同系ならこっちか?」と、車谷長吉の『赤目四十八瀧心中未遂』に持ちかえた。

『車輪〜』と『赤目〜』が同系って??? その関連性が私にはちょっと見いだせません。
で、訊いてみたらば、「どっちも自伝っぽい話でしょ」と。
( Д )    ゜ ゜ えぇー、そーゆーつながりかよっっ!!!(果たしてつなげてイイものなのカ?)

『車輪〜』と『赤目〜』を未読の方には通じにくい話なので、どうかなーと思いつつ、私的にとても面白かったので書きました。本棚の前で長考の挙げ句、結局なんの本も読まないところも、ダンナちゃんらしくてかなり面白かったです。悩んでる間に一冊読めるんじゃねぇのかよ、おい?

追記:コメントを頂きました。その中の一つ。
>>面白い!私も突っ込みたい(笑)。いいのか、そのつながりで?みたいな。
読書しない人の心理が分からないのですが、ダンナちゃんの心理はとても面白くて興味深いです。毎回目から鱗。

+++ウチのダンナの「小説分析」はホントに面白いっすよ。本の裏にあるあらすじだの作家紹介だの私の話(すっごく面白い本を読むと、ついついダンナ相手に語るw)だのの少ない情報から一を聞いて十を知ろうとしております。分析はものすごく的を射ていたり、亜空間を形作ったりしてますガ、どのみちたいそう興味深い内容です。

#もう聞き飽きた
2007年11月27日(火)

血液検査の結果が出た。白血球数が多すぎだそうな。またかよ。血液検査をするたんび、正常値であったためしがない。いい加減聞き飽きてきたなーと思う。あいかわらず微熱も続く。もう、私というのはそういう生命体なのではないカ? と考える。高温、多白血球のナニか。人類に似て非なるもの。地球外生命体かも知れぬ。今度母に「実は私は橋の下かなんかで銀色の見たこともない素材の産着にくるまれていたのを拾った赤子ではないの?」と訊いてみようか。

血小板の数値も異常なもんで、再検査を言い渡される。「慢性白血病の疑いが」という医者の台詞にげんなりする。またかよ。それも聞き飽き気味だ。「もう、そういう生命体なんです」で通らぬものか? 何度言われてもおだやかならぬ病名であるし、今回は異常値の出る理由も見あたらない(普段はアレルギーだからなぁ、で通る)ので、たいそう不愉快なのである。マジ勘弁して欲しいのだ。「別の専門医にも意見を聞いてみたのですが」などと言われて、更にヘコむ。事態を深刻化するのはヤメテくれ。銀色産着説を切望。地球外生命で超結構っっ。

しかも、「シロウト判断ですが、私は膠原病を疑っていたんですけど」と言ってみたら、「あ、その数値も異常ですね」と来たもんダ。更に新しいのまで増えたー!!! げっそり。

「食欲が落ちるようなことはありませんか?」と、医者が問う。体重減少は初期症状であるらしい。
ここ最近の私はメシだけは美味しく、メキメキと太ってきたのが心配なほどだ。ざまぁみろ。深刻な病名を押しつけられてなるものか。地球外生命体は抵抗するぞー。オー。

でも、あんましイロイロ心理攻撃を受けたのデ、今日の昼食時は食欲がガタ落ちしてしもうたのである。ああ、病院になんぞ行くもんじゃねー。

追記:コメントを頂きました。その中から。
>>原因不明で病院をたらいまわしにされると、「うるせぇ、自分のことは自分が一番わかってるわい!」と思います。うんうん。お医者さんは毎回毎回違う人で自分のことを数値でしか見ないのって、何かが決定的に違いますよねぇ。。。でもお気をつけて。地球外生命体だから地球環境にはなかなかなじみにくいかもしれないし(←?)。
+++どだい地球って星は重力が強すぎなんですよ。だから体重計の針が……。え、チガウw?
>>銀色のみたこともない素材で出来た産着にくるまれた乳児を拾える場所を教えてください。私も拾いに行きますw
+++地球外生命体ってそんなに沢山落ちてるもんなんですかw? 私も仲間を拾いに行こうかしらん。


2007年11月 の日記




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