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 TOP小説リレー小説保存版>05




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■025■
おもしろそー まーぜーてー 投稿者:クー 投稿日:2001/08/25(Sat) 00:57 No.210  
夜明け前に目が覚めた。薄い群青色の空を眺めて深呼吸して自分に
言い聞かせるようにつぶやく「決行の日だ・・」


い〜い〜よぉ(^^)!←エラソウ(^^;;) みゅう - 2001/08/27(Mon) 00:09 No.211   <HOME>

もう、何日も……いや、何ヶ月も前から計画していたというのに、あらためて「今日」という日のことを思うと、僕はドキドキしてきた。
昨夜のウチに用意しておいた鞄の中身をもう一度見直す。
ハンカチ、チリガミ、サイフ、定期入れ、保険証……は必要ないか。
僕は鞄の内ポケットから保険証を抜き出し、引き出しにしまった。
あと、携帯電話はやはり持っていった方がいいだろう。
そして、忘れちゃ行けないのは『アレ』。
よし。準備OKである。


あーらよっと(謎) オカザキレオ - 2001/09/01(Sat) 19:00 No.213   <HOME>

 待ち合わせ場所は、いつもの公園。彼女はそこで待っていた。
 じとりと僕を睨む。おかしいな、遅刻はしてないはずなのに。
「何なのよ、その荷物は」
「だってだって、これは必要だろ」
 と僕は一つ一つを取り出して説明しだす。あきれる彼女。その荷物を全て近くを流れる川に放り出す。
「あぁぁぁぁぁぁ! 何てことを」
「やかましい! 駆け落ちするわけじゃないでしょ」
 と言って何故か、赤くなる。普段そんなこと意識しないぶん、何だか照れて、恥ずかしい。でも僕はそれでもいいけど? と笑ってみた。お互い、湯気の出そうなほど赤くなる。そんなやりとりをしながら、僕らが行ったのは山の上の神社。すでに廃屋でくずれかかっていて、参拝する人なんて誰もいない神社。
 昔話しがあった。
 一年に一回の夏の終りに近いある日に、その神社で一番逢いたい人に逢える。僕の荷物は、その人に逢えた時、色々遊ぶためのなのに、ひどいよなぁ、本当に。
 伝説は伝説。昔話は昔話。それは分かっている。
 それでも逢えるのならと、僕と彼女は祈る。時間だけが流れる。夜は進む。時間とゆっくりと。霧が流れる。時間が流れる。ゆっくりと時間を逆回転させる。
 そして僕と彼女は、本当にあの人に逢えたんだ。


長くなっちゃった。。えも流ラブストーリー(笑) えも - 2001/09/21(Fri) 11:20 No.214   <HOME>

「会いに来てくれたんだね。」懐かしい声がした。
神社の中の大きな木の下に、あの人がいた。いや、あの、女の子。
僕と、彼女の友達。幼い頃、よく3人で遊んだ思い出。今、溢れるようによみがえってくる。僕らはどこへ行くにもいつも一緒だった。あの、別れの日が来るまで。

「二人とも、未だに仲がいいのね。」そう言って、その女の子はくすくすと笑う。その姿は、10年前に別れた時の、そのままの彼女だった。
「元気でやっているの?」僕と彼女がそう聞くと、女の子はこくんと頷いた。風が吹いて、木の葉っぱがさわさわと揺れた。

僕は、さっき彼女が川に放り出し損ねた『アレ』を女の子に差し出した。
「本当はもっといろんなものを持ってきたんだけどね、コイツが川に流しちゃったんだ。」僕が彼女の方を意地悪っぽく見て言うと、彼女は素直に、「ごめんね」と謝った。それは、僕に対してではなく、女の子にだけど。

女の子に手渡した物、それはひとつの手紙だった。
10年前に、私損ねた手紙。僕らは、女の子―久美子が遠くに行っててしまう時に、ささいな喧嘩をしてしまい、僕と彼女は久美子にさよならを言う事もできなく、離れ離れになってしまったのだ。

僕は、久美子が大好きだった。だから、「離れていても、ずっと好きです。」そんなことを手紙に書いたんだ。子供の他愛無い手紙だった。でも、僕はその手紙を、僕の気持ちを伝え損ねた事を、この10年間、ずっと悔やんでいた。
なぜなら、あの別れの日以来、二度と久美子に会える事はなくなってしまったから。

僕と彼女は、久美子の事を忘れないように、いつまでも2人で一緒にいる事を約束した。でも、時間は無常に流れ、いつしか久美子の事を思い出す時間もだんだんと減っていった。
3人でいた時間は、少しずつ姿を見せなくなり、久美子の声を思い出す事も出来なくなってしまった。

だから、今日、僕はここに来た。彼女と一緒に。

久美子は、手紙を受け取ると、それを大事そうに懐にしまい、
「ありがとう」と呟いた。そしてにこっと微笑む。

瞬間、神社の中で強い風が吹いた。
木の葉が大きく揺れる。
そして、風が止まった時、そこに久美子はもういなかった。

「逢えたね。」
彼女が言った。
「うん。」僕も頷いた。大きな木を見上げながら。
久美子は笑っていた。それだけで、充分嬉しかった。僕が彼女に笑いかけると、彼女は意地悪っぽく言った。

「あのラブレター、何が書いてあったの?」


ありきたりな終わり方でごめんなさい。 えも - 2001/09/21(Fri) 11:28 No.215   <HOME>

そして毎回だらだらと長くなっちゃって。
面白さを凝縮した、文章が書けるようになりたいものです。

久しぶりに参加させていただいたけど、やっぱり楽しいですね。
皆さんでお話、書くのはね。(^-^ )


アレとは…… みゅう - 2001/09/22(Sat) 01:28 No.216   <HOME>

ううむ、そーゆーアイテムになるとは考えておりませんでした。
やっぱり、自分には出来ない発想が続いていくのがリレー小説の醍醐味ですねぇ。
ところで、タイトルはどんなのがいいでしょうかねぇ?


タイトル えも - 2001/09/22(Sat) 17:38 No.217   <HOME>

やっぱり、『アレ』で決まりでしょう(笑)
短くて的確なタイトルかと。。(^^;
私が書いた本文と違ってね。


Re: おもしろそー まーぜーてー オカザキレオ - 2001/09/22(Sat) 18:49 No.218   <HOME>

今回はクーさんの書き出しの秀逸から話し、脹れ上がりましたね。
クーさん、みゅうさん、えもさん、お疲れ様でした。
僕が書くとどうも不思議路線にいってしまいますな、この頃。
失礼いたしました。
さて、次はどんなのでるかなぁ〜


まーぜてくれて ありがとうです。 クー - 2001/09/23(Sun) 20:20 No.219  

おおーとうとう完結しましたね。なかなかよかですねー。結を書かれる方「アレ」をどういう風にもっていかれるのかなぁと思いましたが、
何の違和感もなくすんなりと収まっていて、どこか懐かしさを感じるような優しく暖かい肌触りの物語に仕上がりましたねー。私の書き出し全然秀逸じゃなかったですのに、我ながら愛想のない文章だなぁと思います。やっぱりリレー小説おもしろいですね、いろんな人の文章読めるし
またまぜて書かしてくださいねー。


お知らせです 投稿者:ぴーしゅけ (oёo) 投稿日:2001/08/08(Wed) 02:25 No.201   <HOME>
とうとう23本の<リレー小説>が完成しました。
NO20までを保存版の方にUPしております。
で、ついでに<書き込みランキング>を作成してみましたので、<8月7日付けの日記>を見てやって下さいね。
(完成済み小説のみ対象と致しましたので、下の蝸牛さんのカキコ分はランキングに含まれておりません。次回ランキング(って何時だろう?)まで待っててね)


■024■
無題 投稿者:蝸牛 投稿日:2001/08/07(Tue) 01:50 No.199  
毎日が憂鬱で、不安。
お医者様は言った。「この子は重度のうつ病にかかっていますね。」
何もする気が起こらない。
何かを考えれば不安になり、逃げ出したいような気になり、自殺を考え出す。
眠れば悪夢でうなされる。
不安にならないためには、うなされないためには何も考えない。
それしか愛子には思いつかなかった。
だから、愛子は心を閉ざそうとしていた。
ひどく・・・眠かった。
悪夢に再び犯されないことを願いつつ、愛子は浅い眠りに引き込まれていく。


いいのか、こんなので俺????? オカザキレオ - 2001/08/08(Wed) 21:36 No.202   <HOME>

 愛子の祈りを裏切り、悪夢は始まった。
 血が流れる。戦争が繰り返され、世界中の人々が世界中の人々を憎む。流れた血から誕生する赤子。子供は憎むことだけを教育され、死ぬことを恐れない。そんな光景を愛子は、触れることなく関ることなくただ見続ける。
 その光景の中心には、いつもたった一人の少年。哄笑が反響し、反響した谺をなぞるように愛子は反芻し、その憎しみに苛まれて、世界の人々が少年と傍観者の愛子を残して消えていくまで争いは続く。笑う少年は、悪夢の中で無関係のはずの愛子の手を引き、接吻した。



久しぶりに書きます(^^; ときまつ - 2001/08/09(Thu) 00:57 No.205   <HOME>

 教会の鐘が鳴った。左手くすり指には愛を誓った証の指輪がついている。同じ指輪が少年の左手のくすり指にも。愛子は真っ赤なウエディングドレスを身にまとっていた。
 「夢が進んでいる!?」
 最初は遠くにいた笑う少年は、毎日少しずつ近づいてきて、昨日はとうとう私の手を取ったのだ。そして今日の夢は!
 「誰か私を夢から覚まさせて!」


終わりでないような終わり方ですが・・・ のがぁ - 2001/08/20(Mon) 01:39 No.206  

「誰も君を眠らせようとはしてないさ」
 初めて聞く少年の声は、低いトーンではあるが、愛子の声にひどく似ていた。
「僕はいつまでもそばにいるよ。君が夢を終わらせないのだから」
 口づけ。血の味。臓物の感触。
 嗚咽。
 自嘲するような笑顔を浮かべ、少年はあざ笑った。
「これからもずっと、愛子には傍観していてほしいな。僕が存在するために」

 目が覚めた。夜中の2時半。
 口の中にあの感触が蘇る。うがいをするために、愛子は洗面台に立った。
「……うそ」
 鏡に映る自分の顔に、背筋が凍った。それは、あの少年と同じ、自嘲する笑顔だった。
 少年は、愛子だった。


Re: 無題 ときまつ - 2001/08/20(Mon) 08:49 No.207   <HOME>

のがぁさん、はじめまして(^-^)
どう終わるか楽しみだったのですが、ロマンチックミステリーになりましたね。
私、結構こういうの好きです。
少女漫画になりそうなストーリーですよね(^-^)


そうなりましたか。 蝸牛 - 2001/08/21(Tue) 20:42 No.209  

あんまりにも皆さんが楽しい、面白いお話を書かれるので、
「起」を思いっきり暗く書いたらどうなるかと思って書いたんですが、
これからまた新しく物語が始まりそうですね(^^
また参加できるのを楽しみにしています。


■023■
お言葉に甘えて性懲りもなく・・・ 投稿者:のがぁ 投稿日:2001/06/27(Wed) 01:32 No.183  
その日、ついに僕は覚醒した。

惑星バンダムに伸びた、ガガン帝国の魔の手。ヤツらの侵略は凄惨を極めた。それに対抗できる唯一の戦力は、伝説の武器に認められたクラウンナイトを置いて他に無かった。そして僕は、地上に三人しかいないといわれたクラウンナイト、その一人だった。
クラウンナイトの力は百個艦隊をも蹴散らし、勝利も目前と思われた。だが僕は、仲間と信じたクラウンナイトの一人、リンガに闇討ちを受けて、倒れてしまった。リンガは裏切り、帝国に寝返っていたのだ。
このままでは魂までも消滅させられてしまう。最後の力で、僕は幽体となって危機を脱し、この地球で新たに転生したのだ。
そうだ、僕は故郷を救わねばならない。一刻も早くクラウンナイトの力を取り戻し、惑星バンダムへ還るんだ。

だが、大事なことを思い出した。

宿題、まだやってなかったんだった!


お後ヨロシク〜♪ ぴーしゅけ (oёo) - 2001/06/30(Sat) 03:13 No.184   <HOME>

惑星バンダムを一刻も早く救うべく、クラウンナイトを召還するべきか?それとも宿題をやるべきか!?この宿題を明日中に提出出来なかったら、僕の落第は決定的なものになってしまう。

故郷を救う事は大事だ。僕はその為に転生したのだから。
でも、仮にも勇者の身で「落第」の烙印を押されるのは辛い。末代までの笑い種になるだろう。

ああ!僕はどうすればいいのだ!!


ありきたりな展開でごめんなさい(^^;) あっち - 2001/07/16(Mon) 03:23 No.191   <HOME>

決断の時は来た!
考えに考えた挙句、僕は一つの結論に達したのだった。
そう。宿題さえ無ければ僕は勇者としての義務を果たし、
名誉も。。。そして愛しのあの子の心も手に入る。。はず。

僕はさっそくクラウンナイトの力を取り戻すべく、
神に祈り、天を仰いだ。
そして僕は力を取り戻した。
向かう先は、そう!学校だ!
学校さえなければ、宿題から開放される!


変なオチをつけてしまいました。 あらたにたけし - 2001/08/06(Mon) 09:06 No.197  

 遂に力を取り戻した僕は、クラウンナイトとしての自分の名も取り戻した。そして……その名誉ある名を思い出したとたん、何もかもが頭から吹き飛んでしまうほどの驚愕と徒労感を覚えた。
 それを思わず無意識的に洩らしてしまうほど。
 そう、僕の本名は……。
 かつては何よりも誇りとしていた僕の名は……。

 ジャン=クロードだった。

「ジャン=クロード=バンダム……?」
 ぼそっとつぶやいた僕は、心の底から「くだんねぇシャレか?」と苦笑を洩らした。故郷の星も、学校も、ガガン帝国の奴らも、もうどうでもいい気分だった。
「とりあえず、帰って宿題やろ……」
 一言つぶやき。
 やり場のない寂しさを背中で語りながら、僕はとぼとぼと家路についた……。


アイコン間違えた!(爆) あらたにたけし - 2001/08/06(Mon) 09:07 No.198  

ついにやってしまいました。
アイコン間違えました、正しくは「結」ですね(爆)


いいなぁ、コレ。 みゅう - 2001/08/27(Mon) 00:13 No.212   <HOME>

このオチの感覚好きです。
「やり場のない寂しさを背中で語りながら」っていう表現、さすがあらたにさんです!
ところで、ジャン=クロードくんの身内には「ハニー」さんっておりませんか? 最近は新種におされて八百屋でもみかけなくなりましたけど(^^;;)。


あれ? 投稿者:ぴーしゅけ (oёo) 投稿日:2001/06/19(Tue) 16:27 No.179   <HOME>
のがぁさん、折角書いてくださった「起」消しちゃいました??
面白い起だったのに、残念です。
なかなか続きがつきにくいですけど、次回は消さないでね。
しばらく待ってて下さったら、必ず誰かが続き書きますよ。
ウチのお客様、みんな優しいもの♪(の筈!!(笑))

最近は管理人がヨレヨレでこちらに参加できずにいますが、どうかみなさま、よろしくです。


うーむ… あらたにたけし - 2001/06/21(Thu) 12:49 No.180  

とはいえ、やはり長時間先が続かないと「ひょっとして続きがかけないようなものを書いてしまったのだろうか」とか、「続きを書きたいと思わないようなつまらないものを書いてしまったんではなかろうか」などと人間考えてしまいがちですからねぇ。
その辺が、難しいところでしょう。


無題 ぴーしゅけ (oёo) - 2001/06/30(Sat) 03:19 No.185   <HOME>

う〜ん。
メールを頂いた方達からの感想によりますと、「続きを書きたいほどつまらない」というより、「難しい」とか「思いつかない」とか、「もっと上手な続きを考えている人がいたら恥ずかしい」とかみたいですよ。
難しい問題ですねぇ。このページ存続の危機かも・・


Re: あれ? ときまつ - 2001/08/09(Thu) 00:37 No.204   <HOME>

リレー小説は書き物が好きな人たちが、遊びながら学べ、そして友達を作るところだと思うんです。
だから、上手に書けたかな?とか、上手く書きたいとか、恥ずかしいと思わないで、楽しく書きましょうよ(^o^)/


賛成!! みゅう - 2001/08/21(Tue) 00:13 No.208   <HOME>

ときまつさんのご意見に賛成!!
私もつい「みんなが『う〜ん』と思うモノを書きたい!」と欲をだした結果、書けなくなってしまうのですが、修行の場と思って書いて行こうと思いました。



■022■
では難しく考えるのはやめてみます。 投稿者:あらたにたけし 投稿日:2001/06/18(Mon) 16:27 No.178  
僕はいま、人生最大の選択を迫られていた。


お久しぶりです りん - 2001/06/26(Tue) 22:21 No.181  

アキコちゃんとヨシエちゃん。
このどちらとお付き合いするか?
その選択を迫られていた。


ちょ〜イージーに。 のがぁ - 2001/06/30(Sat) 04:20 No.187  

2人ともかわいい。2人とも優しい。
とてもじゃないけど、僕には決められない。

だから、決めてもらうことにした。
コインに。


典型的なオチ? みゅう - 2001/06/30(Sat) 23:58 No.188   <HOME>

僕はコインが熱をもつほど長い時間握りしめている。
このコイン一枚で僕の人生は決まってしまうのだと思うと、なかなか投げあげることができない。
しかし、いつまでもためらっていても仕方ない。
意を決して、思い切りよく、僕はコインを投げ上げた!!


しかし、コインは部屋の天井にめり込んでしまった……。


コイン☆ えも - 2001/07/01(Sun) 09:53 No.189   <HOME>

完結してるっ(^-^ )
みゅうさんのオチ、笑っちゃいました。こういうの、好きです。これぞまさに「起承転結」ですね。面白いです☆
あんまり長くしすぎず、ちゃんとまとめると次の方もまとめやすいんですね。みならわなくっちゃ!


Re: では難しく考えるのはやめてみます。 ときまつ - 2001/08/09(Thu) 00:33 No.203   <HOME>

私、個人的には長い話より、こういうショートショートが好きです(^-^)
リレー小説はあまり長くないほうが向いていると思うんだ〜。面白かった!


■021■
あんた、「起」書きすぎやで(笑) 投稿者:パンダ 投稿日:2001/06/03(Sun) 00:44 No.168   <HOME>
私は駅前の広場で突然声をかけられた。
「あなたの幸せを祈らせてください」


ごめんなさい、だから「承」書きます(笑) オカザキレオ - 2001/06/03(Sun) 21:33 No.169   <HOME>

 その一言を聞いた奥様はぴんときた。
 一瞬にして、今日のぴーはうすの日記を思いつく。今だ夕飯のメニューは思いつかない。旦那様は愛の力でそれを悟り、今夜の夕飯が豆腐一丁でないことを切々と祈った。実は昨晩はこの6月に湯豆腐だったりする。豆腐はまだごまんと冷蔵庫にのこっている。
「幸せはどうでもいいから、今夜の夕飯が豆腐でないことを祈ってくれ。頼む、マジで」
 と懇願する旦那様を奥様はあまりにも綺麗な踵落としで地に沈める。そしてにこやかな笑顔で
「イヤです」
 と言った。
 そしてすたこらと帰り、今夜のホームページは万事アップされぴーはうすは今宵も繁盛。週刊アス○キーからの取材まで申し込まれ、うはうはの奥様。完全にスケジュール調整のマネージャーと化した旦那様。
 となればいいのだが、現実はそんなに生ぬるくない。
 事実は小説より奇なりとはよく言ったもので、それを日頃から実行するところが、奥様の奥様たるゆえんである。
 奥様は泡をふく旦那様を無視して、素直に祈ってあげた。
「幸せにおなり」
 旦那様は泡をふきながら思った。俺の幸せも祈ってくれ。無論、その想いはむなしく空気となって消えるのみなのだが。
 さて、ここからが隠れざるぴーはうすエピソードの幕開けである。
 奥様が祈った相手は実は人間ではなかった。
 これが幽霊だとか原始人だとか某市長だつたりしたら、それはそれで笑える。が、笑えるだけならホームページで公表する奥様である。ぴーはうす裏エピソードである以上、それがそんなに生易しいわけがあるまい。
 事実はもっとシビアであった。
 その人はニヤリと笑みを浮かべる。
「祈りましたね?」
 その人の影が膨らみ、奥様と旦那様を問答無用で包みこんだ。
「悪魔の幸せを祈りましたね?」
 嫌らしいほどの哄笑。
 ねっとりまとわりつくような闇の中、奥様は静かに意識を失っていく。彼女は最後の力をふりしぼっ叫んだ。
「特売に間に合わない!」
 悲痛の叫びはからくもかき消され、奥様の秘密にされた空白の時間が今、明らかになる。


悪魔 パンダ - 2001/06/09(Sat) 20:14 No.171   <HOME>

最近、奥様は悩んでいた。
リレー小説が続かない……
リレー小説のページを開くたびにため息がもれる。
「今日も誰も続きを書いてくれてない……」
続きを書いてもらうために、掲示板で宣伝をしてみたがまるで効果なし。

どうしよう。
このままでは絶対よくない。
いつ見ても更新されてないリレー小説なんて、そのうち誰も見なくなってしまう。

でもどうすれば……


そんなときに現れたのが、無気味な笑いを浮かべた悪魔。
「ぴーしゅけさん、あなたの望みをかなえてあげましょう。」

奥様は戸惑った。
悪魔なんかに助けてもらっていいのだろうか。
でも、このままお客様を退屈させるわけにはいかない。

奥様は思い切って悪魔に望みを託してみることにした。


悪魔の名は…… パンダ - 2001/06/09(Sat) 20:14 No.172   <HOME>

次の日、奥様はリレー小説のページに行ってみた。

悪魔は願いをかなえてくれていた。
祈りが弱かったせいか、完結していたのは1つだけだったが。

早速、奥様は完結した話を読んでみた。

……つまらない。
こんな話になるぐらいだったら終わらないほうがまだマシだと奥様は思った。

あ、そうか。
人の願いをかなえてくれるなんて神様みたいな悪魔だと思っていたが、悪魔はやっぱり悪魔だ。
おもしろくない話を書くなんて、悪魔以外の何者でもない。


そう、その悪魔の名はパンダ。


私のココロを読みましたカ? ぴーしゅけ (oёo) - 2001/06/09(Sat) 22:43 No.173   <HOME>

素晴らしい心理描写だ! (T-T)
流石は国王ってか、悪魔??(笑)。

レオさんも、実は我が家を双眼鏡で覗いてるんじゃあ・・・
......(((^^;


無理矢理終わらせた。 パンダ - 2001/06/10(Sun) 15:57 No.175   <HOME>

はじめの頃のリレー小説の雰囲気、すごく好きだった。
最近のリレー小説、つまらない。
続けにくい。

もっと簡単でおもしろい話を書きたい。
みんなで楽しく。


お気持ちは察します のがぁ - 2001/06/10(Sun) 21:11 No.176  

新参者のたわごとです。

筆者にとって「簡単」なものが、読んで面白いものになるなら、こんなに楽なことはありません。といって、テーマをそのままダラダラと書きつらねても、眠たくなるだけ。
「おもしろい」のは、深くて内容の詰まった事柄からエッセンスを取り出して、「簡単」なシナリオにして読者に伝えているからで、そこに創意工夫があるんですよね。

私も匙加減はまるでダメです。
勉強させてください。





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