「私見・源氏物語02」
源氏の君、青春の日を謳歌する(願望)
■■1 この父にして、この息子あり
さてさて。17年の年月が流れました。
10年ひと昔、と申しますが、17年も経てば、色々と歴史も進みます。
前回お生まれになったばかりでした源氏の君も、既に元服
もう、立派な公達
お小さい頃から、文武両道に並み優れ、母君である桐壺様によく似た美しいお顔立ち。
そのうえ、父君は帝
「キャァァァ〜〜〜〜源氏の君よぉ〜!ステキ〜〜〜!!」
「まぁぁぁぁ〜〜〜〜。わたくしの方を向いてお笑いになったわぁ〜
「ナニ言ってんのよ!わたくしに笑いかけて下さったのよ!!」
「なによ!このブス!!」
「んまぁぁ〜、なんですってぇ〜〜〜!!」
キーーーーーーーーー!!!!
……まあ、宮中の女達はこんな有様でございました。
そんなはしたなくも浅ましき女達には見向きもせず、源氏の君は深〜〜〜いため息。
そうです。源氏の君には、お悩み事があったのです。
それは、藤壺
藤壺の宮は、主上
源氏の君の実母である桐壺の更衣がお亡くなりになりました後、その美しさにいつまでも未練たらたらでありました主上が、「桐壺にそっくりだ」という噂を耳に致しまして「そりゃGETだぜぇ〜〜!!」と入内させ申し上げたいわく付きの姫君なのです。
ちなみに。藤壺の宮は源氏の君の御歳
入内した時の藤壺の宮様の御歳は14才。中学2年生でいらっしゃいました。まあ、この当時のご結婚は、現代に比べ、とても早かったこととは申せども。とんだエロ中年でございますね。主上って……。
話が横道にそれてしまいましたが。
源氏の君は、この藤壺の宮に淡い恋心を抱いていらっしゃいました。
義理の母に恋をする……。禁断の愛。先程の深〜〜〜いため息は、この所為だったのでございます。
「だって、藤壺の宮様はほんとうにお美しい方なんだ。<輝く日の宮>と賞されるほどに、とっても美しい方なんだもの……。ボクの本当のお母様に似ていらっしゃるんだって。ボクお母様のこと、よく覚えていないんだけど、きっと藤壺の宮様みたいに、優しい方だったと思うんだよね」
ご幼少の折りに母君を亡くされた源氏の君は、筋金入りのマザコン男に育っていたんでございますね。
この父にして、この息子あり。
遺伝子配列の成せる技なのか、この親子。女の好みも非常に似通っていたのでございます。
■■2 女なら、なんでもエエのんかい!!
源氏の君はうっぷんが溜まっておいででした。
元服の折り、父宮が決めてくださったご結婚相手である左大臣家の姫君・葵
葵の上も、東宮
じゃあ、やっぱ初恋の人・藤壺さんと、と思っても、藤壺の宮は自分を可愛がってくださる父帝の奥さんです。
義理の母、という以前に、帝の寵妃なのです。こんな恋心を持っていることがバレたら、謀反人
ああ〜〜〜〜!!ボクの愛情はいつでもどこでも空回り〜〜〜!!!
それでなくても、源氏の君はお年頃。なににつけても、ヤりたい盛り。思い描くは、そのことばかり……
うっぷんが溜まりにたまった源氏の君は考えました。
「いいんだも〜〜〜ん。ボクって、ホントはもてるんだもんね〜〜〜。その気になれば、見目麗しき女人
開き直りも両親譲りの賜物なのか……はてさて。
この先、開き直った源氏の君の毒牙に掛かるお気の毒な女人の数は計り知れず。
まあ、主なる女人達を一足早くご紹介しておきましょう。
六条の御息所
空蝉
夕顔: 誘い受。実は親友の過去の女。
末摘花
葵の上: ツンデレな正妻。
花散里
藤壺の宮: 義理の母。永遠の女、メーテル。
紫の上: 光源氏計画の語源。藤壺似。
朧月夜
明石
女三の宮: 不思議ちゃん。
仮にも「源氏物語」と銘打った以上は、一応このくらいは書こう!と思っておりますのですが
どうなりますやら(不安)。。。
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