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 TOPエッセイおたわごと>02

■006 愛の奇形 〜米国テロに想う〜
■007 宗教の過失
■008 普通が一番!
■009 黒幕は他にも居るぞ!
■010 やめよーよ




006 愛の奇形 〜米国テロに想う〜

哀しいテロ事件が米国で起こった。
沢山の尊い人命が、炎の中に消えていった。

ビルにボーイングが突っ込んでいく映像。(もろ)くも崩れ落ちるツインタワー。
逃げる人々。叫ぶ人々。

しかし、それ以上に私に衝撃を与えたのは、この米国テロ事件の報道を<喜び浮かれ騒ぐ>人々の映像だった。あれは何処の国の人たちだろう?若者がいる・・・。老婆がいる・・・。まだ年端も行かぬ少年もいる・・・。皆が喜び、歓声を上げている。熱狂しているとさえ言っていい。

彼らの目に米国テロは、多くの罪のない人々の殺傷は、多分<英雄的行為>に映ったのだろう。
そして、恐らくこれを見る、犠牲者の遺族達の胸には、更に深い憎しみの心が生まれる・・。


私は政治にも歴史にも経済にも、そして宗教にも。ちっとも詳しくない。
だから、このテロの起きるまでの確執も怒りも悲しみも、その只中で<誰にもどうしようもないこと>も、何もかも全てが分からない。

ただ、これだけは分かると思う。
全てが<歪んだ愛>の為に起こったことなのだと。

<愛>とは本来美しいものだ。人と人を結び付け、明日に立ち向かう勇気を与えてくれる。生きる希望を与えてくれる。しかし。何故なのだろう?

<愛>は時として、奇形化する。
最近よく耳にするストーカー行為も「行き過ぎた」愛の形だ。奇形化した愛の哀しい末路だ。

今回のテロは恐らく、「民族愛」や「宗教的愛」や、「家族愛」や「愛国心」。そんなものが歪んでいった事から始まり、そして起こった。
奇形化した愛は、哀しみしか生まない。歪んだ愛が募るほど、そこには更に歪んだ憎悪が生まれる。

そんなものを<愛>と呼ばないで欲しい。
<愛>の為に他者を抹殺しないで欲しい。
<愛>という言葉をもっと大切にして欲しい。

人類の歴史上、奇形化した愛故に、恐らく沢山の生命がこの世から失われていった。
その全ての報われること無き魂の為に、今はただ祈りたい。

007 宗教の過失

宗教。アナタは何か信じるに値するものを持っていますか?

私は残念ながら無神論者であります。神の存在を信じません。
人間を生み出した神が若しもいたとするならば、それは明らかに間違いであったと思うし、神とは間違いを犯さないからこそ神なのだと思っているからです。

では、宗教とは何なのでしょう。
私は宗教学者ではないので、「宗教を信じる」ということが、今ひとつ分からないのですが、私の考えられる範囲でのことで語るなら、宗教とはそれに殉じることであるような気がします。

無心に信じる。神に仕える。
それによって、「心のよりどころ」を求める事が宗教であるように思います。

勿論、アナタが何かの神を信じる事も、神に頼る事も自由です。私は人間の魂は本来自由であり、何かの束縛を受けるとしたら、その本人の意思であることこそ望ましいと考えます。アナタは自由に自分の心を解放する権利を生まれながらに有しているし、それと同時にアナタ自身の心を束縛するものはアナタ自身の心であって欲しいと願うからです。

この場合の束縛とは、他者に危害を加えない言う事です。自分の自由を求めるのなら他者のその権利も束縛してはなりません。ヒトは皆平等なのですから。

この考え。間違っているでしょうか?
どうなのでしょう。私の想いは私だけのものであって、他者には理解できない事かもしれませんね。それもまた、自由なのだと思います。

ただ、私が言いたい事は、現在世界中に存在する宗教で、他の宗教を認める(自宗教を信じない者を迫害しない)と謳ったものが、存在しない事が解せないということです。

キリスト教は「右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ・汝の隣人を愛せよ」とまで言っているのに、「他宗教を迫害するなかれ」とは決して謳っていないのです。

キリスト教を信じるヒトの中には確かに素晴らしい心のヒトたちが存在しています。戦場で子どもばかりが銃殺されようとしている時に、「子どもたちだけで逝くのは心細いだろう・・」と自分も銃殺隊の前に立ったヒトがいます。子どもや妻を想って死を嘆くヒトの身代わりに自分が餓死して逝ったヒトもいます。

きっと、キリスト教徒だけでなく、他の宗教でもこのような話は存在するのでしょう。宗教の力はスゴイと思います。私には到底出来ません。それは多分、信じる神がいないからでしょう。私は私自身が一番大切なのです。なんとも哀しいことであります。

それでも、やはり宗教を信じられないのは、多分宗教が他宗教を信じないからです。
信じる事の自由。考え、選ぶ事の自由を束縛するからです。
何故、自分の信じるもの以外を許さないのでしょう?
何故、想う事の自由を束縛するのでしょう?

結局、歴史上その為に多くの血と涙が流されました。これからも更に多くのムナシイ血と哀しみの涙が流され続けることでしょう。
それは果たして、最初にその宗教を説いたヒトの理想とした未来の姿なのでしょうか?私にはとてもそうとは思えないのですが・・・。

こんな私は甘いのでしょうか?宗教統一とはそれ程素晴らしい事なのでしょうか?ヒトが皆ロボットのように同一の考えを持つことをアナタの信じる神は本当に望んでいるのでしょうか??


私が唯一、信じるものは自然と時間です。
自然は全てを育み、癒し、愛します。時間はいつか必ず全てを終わらせてくれます。
自然と時間だけが、人間の犯した最大の過ちである核の放射能すらも懸命に癒し、修復しています。

私は時折、夕暮れ時の空の色の美しさに神の存在を想います。
ああ、神とはきっとこれなのだ・・と思います。

空の美しさは決して他者を選別しません。それを見る全ての「宗教を信じるヒト達」、「信じないヒト達」、鳥や動物に至るまで、総ての心を癒してくれます。


現行宗教の最大の欠点を愁うと共に、自然のその懐の大きさを想います。
宗教とは、その重大な役割として「寛大な心」をこそ養って欲しいものだと思うのです。

アナタは何か信じるに値するものを持っていますか?ヒトの信じる総ての神が、決して他の神を排斥しない事を願って・・・

008 普通が一番!

最近、母にTELすると、話題はいつも決まっている。
それは「何事も普通が一番」というもの。

我がご母堂様の読書量はものすごい。しかも数年前、家から徒歩5分の所に市立図書館の
分室が出来てからは、ジャンルを問わずに読むようになってきていらっしゃる。
ちょっと(かなり?)前には郷ひろみの「ダディ」を読んだと聞いてぶっ飛んだ。

足と手を折っての長期入院中に「大地」だの〇△スキーだの読むようなお方である。
純文学専門でいらっしゃった筈なのに、タダだとそこまでくだけるか?
っつーか、活字ならもはやなんでもエエのんか???

で。現在は色んな方の自伝にハマっていらっしゃって、仕入れた知識を愚娘なるワタクシに
ご披露下さるというワケだ。
母の弁によると、やはり作家の自伝が一番面白いのだそうな。
幼少期はとっても優秀で、神童!と賞されるか、若しくは社会に適合できないアウトローで、
親や教師からも見放されたか・・・というような両極端にタイプ分けされる事が多いらしい。

どっちにしろ、優秀なる脳みそを持って生まれてしまったが為の苦悩が尽きないことが特徴だと
いう。そういや、有名な作家には自殺した人が多いよな。

作家に限らず、例えば美空ひばりでも、ゴッホでも、モーツアルトでも。
天才と後世まで謳われるような人はハタから見れば輝かしい人生を送っているように見える。
しかし、公人としての彼らでなく、一個人としての彼らの私生活は皆あまり幸せそうではない。

アインシュタインの「相対性理論」はとっても有名だが、それを理解できるのは限られたTOPレベル
の頭脳の持ち主だけだと聞く。これって、実はかなりムナシイ事ではないですかい?
天才の心や頭脳や才能や技を「真に」理解できるのはやはり天才であるのかもしれない。

天才とは極小数だからこそ、天才なんである。
その時代に一人二人しか存在しないからこそ、天才と呼ばれうるのである。
そう考えると、なんと寂しく孤独な天才達であることか!「孤高」とは彼らの為にある言葉なのかも
しれない。

母は言う。「やっぱり普通が一番よ!」
あんまりシツコク繰り返すので、もしや愚娘に対するイヤミなのか?とこう意趣返しを試みた。
「ゴメンねぇ。ごく普通の平々凡々たる娘でよぉ」

「な〜に言ってるの。アンタなんか普通以下よ!」
ガ〜〜〜〜ン・・・・。

普通になりたいワタクシである。

009 黒幕は他にも居るぞ!

狂牛病騒ぎの余波にて。
「関係省庁の大臣は責任とって止めろ!」だの、
「うんにゃ。残って実のある仕事やってこそ、責任を果たすコトになるんじゃい!」だの。

またもや、国会のお猿さんたちは尻だけでなく、顔まで赤く染めくさって喧喧囂囂やってなさるガ。
女帝サマとしましテは、非常にここらヘンがワカラナイ。
狂牛病が諸外国にて騒がれるようになった時。ソレは今を遡る事数年前の出来事ではなかったか?

その時、ほとんど、全く、ゼンゼン、な〜んにも。
対応策を執らなかったのは、その当時任期にあった大臣&官僚どもである。

で。現在の窮状は、そのコトこそが一番の原因にて起こっていることじゃないでしょか?
まあ、現時点での対応の遅れや、対策の無様さも、問題っちゃーモンダイなんだが、

それにしたって。
誰も当時の責任者を引っ張り出して糾弾しちゃろう!!ってお人が、記者団にも民間団体にも、とにかく何所を捜しても。居そうにナイ!!ってのがワタクシには不可思議である。
Y印にしたってそうだ。
銀行や住専関係の破綻にしたってそうである。

今現在のお偉いさんも悪かろうとは思われるが、絶対の絶対の絶対に。
その前の奴らだって、ワルだったに相違ないのダ。

デカい組織ってのは、ある日突然、突然変異のように手の平を返すかの如く変わってしまうもんではない。
あるリンゴ箱の中の1個のリンゴが虫食いになる。そのリンゴは喰われた所から徐々に徐々に腐っていく。1個のリンゴが腐れると、その隣のリンゴも悪くなる。更にその隣。そのまた隣と、最後にはマトモなリンゴがなくなっていく・・・。

人事。特にTOP辺りの人事なんて、雲の上のうえ〜の方で派閥だのなんだの言って決まるものだ。腐ったリンゴが選ぶのは、腐ったリンゴに決まってる。

つまり。随分昔っから、腐りきっていたリンゴにワックスなんかバリバリにコーティングして、ひたすら誤魔化し続けたものが、今現在、とーとーバレてしまった・・・というダケの事なんだよ。
それなのにダ。何故、現役さんだけが責められるのカ?現役さんもモチロンなんじゃが、歴代のワルどもの追及ってのもやって然るべきではでは???

過去の過去の過去まで掘り下げて糾弾しろよー!!
これじゃあ、「ワルは時の運で決まるのヨ♪」と言ってもオカシクないじゃないですか!!!
それとモ、既に時効だとでもいうのでせうか?そりゃあちょっと変じゃない?

ワタクシの愚考致しまするに。
過去の過去の過去からのホントウに悪い方々は、
庶民の目の玉の飛び出るような高額退職金をおもらいになり、
豪華絢爛なる豪邸におばお住いになられ、
国民年金の受給者が聞いたら、怒りのあまり発狂するだろう額面の年金までもらい、
安穏と暮しておいででしょう。

ほんで、「ああ〜。オレは既に退職組で良かったなぁ〜。ケッケッケ・・」
と舌を出してあざ笑っておられるコトでせう。

こんなヤツらには年金なんぞやらんでよろしい!退職金も返納させろ!!!
っつーか、家も土地もその他の資産もぜ〜んぶ取り上げてやってデスネ、その分を救済やら必要な処置に宛ててしかるべきじゃろ?とワタクシは思いますですガ。なんでこいつらからは一銭も取り上げずして貴重な血税ばっかし使うのヨ?

大体。その位のきつい処分が待っている・・・と思えば、お偉方とてもうちっとマシな仕事をやるでしょう。優雅な老後を楽しもうと思っていたのに、ある日突然社会的信用を無くし、一文ナシにて、放り出される・・・考えただけでコワイもの。

TOPというのは、責任を負う立場にあるからこそのTOPなのです。
既に現職を退いたからといって、自分のやった行いに対する責任も取らずしてナニがTOPか!?
そんなTOP崩れに払う年金や税金なぞ、あってはイッカ〜〜〜ン!!!!

考えてみると、ワタクシ達国民もイカンですよ。
今現在だけ見てる。

例えば、M子さん問題で支持率急降下しちゃった小泉さん。
彼って、ちょいと前にはハンセン氏病の方々にとっても良きコトをされてマス。
覚えていらっしゃいますか? 既に過去のモノとして忘れ去ってませんデシタ? まあ、今後悪いことをなさらぬとも限りませんが、その時その時だけを見るんじゃなく、やっぱ全般を見なくちゃね。

今のメディアの体質もイカン。国民を今しか見ないようにと裏で操っているとしか思えない。
そんなド阿呆メディアの鼻ッ先だけの情報に踊らされず、もっとしっかりと過去も現在も未来さえも
しっかりと見据えて行きましょうよ。

ほら。
上手く時の運をかい潜った奴らが腹を抱えて高笑いしてますゼ・・・。

010 やめよーよ

「戦争反対」を訴える言葉を、最近耳にすることが多い。そういうご時世か? ご時世だよな。今日もどっかで誰かがきっとドッカーン、バキューンと殺されている。

「時代が悪い」なぞとも言うが、その時代のリーダシップを取るべき政治家さんに票を入れてるのは有権者である私達だ。ここら辺にも問題がナイとは言えねーよな。まぁ、政治の世界はよう分からんけども。政治とはパソコン以上にブラックボックスなんである。「開かれた政治」とはイッタイ何のゴタクぞや?

えーっと、政治批判だの戦争撲滅だのは、私、お馬鹿さんで、小難しい理念だの哲学だのの理論武装が100%出来ねーから、他の方に任せてしまうコトにして。

私がせめてもに声を大にして言いたいのは、
「放射性物質を使った兵器と地雷の全面禁止&撤廃」。コレである。

この二つはね、戦争に全く無関係のモノまで殺傷する、非常に恐ろしい兵器ですぜ。無力な子供だって老人だって犠牲になりやす。それどころか、「戦争」って概念すら持たない人間以外の動植物だって巻き込むんだよ。やっぱさ、無差別すぎる殺戮は既に戦争の域を超えてナイっすか? そうは思わないかな? そーゆー兵器使ってる国の首脳陣さんよ?

放射性物質と地雷はね、例え戦争が終結したとしても、その後もずっと残ります。10年でも20年でも悪くすれば50年でも。
今現在の目先のことバッカ考えず、遠い未来を見ましょうよ。時間軸を踏まえましょうよ。

10年後。地雷だの劣化ウラン弾だのの使用命令を出した人は、まだ生きてるかも知れない。

でも50年後。あんたら、まだ生きてるか?
生きて責任が取れるのか?

元々そんな責任なんて考えないから、使用許可も出せるんでしょうが。ちょーっと知恵使って考えてみろよ。50年後って言えば、アンタの孫・ひ孫の時代だよ。
一口に50年って言うけど、大した長い年月ですぜ。政治機構だって時代背景だって全然別物になってても不思議じゃないくらいのすっげー時の長さなんだ。

アンタのor私達の子孫が、将来、平和になったその国に遊びにいって、被爆するor足を吹き飛ばされる。その可能性が皆無とは、私は決して思わないぞ。

戦争が終わった後にまで、そーゆー禍根を残すのは、お願いだからナシにしよーよ。万物の霊長たる人類のヤるこっちゃナイよ。そーでしょう?

世の指導者達に問う。
「あんたらは、まだ生み出される前の『未来の命』すら憎むのですか?」
「そうまでして守らねばならぬ秩序など、本当にこの世に必要でしょうか?」
どうなんだ? 誰か、側近! 記者でもエエから質問してクレよ。「遺憾ながら…」とかふぬけた枕詞でも使いやがったらボッタボッタ殴ってしまえ!

まぁ、でもね。使いたいって気持ちも分かるよ。莫大な国家予算を投資して作った兵器だもんね。機会があればそりゃドカドカ試してみたいよね。どんなもんだい! とか言いたいんだよね? ぼくチンに逆らうとこうだぞ〜とかふんぞり返りたいんだよね。お前ら小学生以下だなぁ〜。オムツしてバブバブ言ってろよ。

まあ、オムツオヤジに何言ったってムダかも知れませんので。どうしても使いたいって言うのなら、せめてこういう世界条約を結びましょうや、国連さん。

「戦争が終結した時点で、地雷は設置した国が責任を持って1つ残らず撤去する。モチロンその費用・人員は自己負担」
「戦争が終結した時点で、放射性物質に汚染された物質は全て、使用した国が責任を持って引き取る。尚、汚染物質は属国・海などに不法投棄したりせず、首脳官邸の地下(出来れば首脳の椅子の下が望ましい)に必ず埋めるコト」

やっぱさ、21世紀の国際人たるもの、自分の尻のアナは自分自身で拭かなきゃイカンよね!



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