日記(TOP)
エッセイ
小説
ライン
案内所
リンク






 TOPエッセイひねもす目次04>★nn

★nn 文学作品にポスト・伊達直人はいるのか?
2011年1月15日(土)

虎の話題、続いとります。
---

善意のランドセルマン・伊達直人に関連したネット書き込みに、
「こういう真似が文学作品の主人公名で出来るかい? 漫画は捨てたもんじゃないんだぞ!」
というような趣旨のコメントがあって、これ、都知事宛になっていましタ。とても含みを感じます。あぁ、アレですねぇ。分かります。イイ含みだ。もっとヤレ。

で、条例の是非だのは置いといてー。果たして文学作品に伊達直人ばりの活躍が期待できそうな登場人物って本当にいないんかなぁと。そう思ったもんでつらつらと考えてみました。

いの一番に浮かぶもの。やっぱ、『あしながおじさん』だよね。ってか、これ実際に基金があったよね。でも、児童書だし、国産じゃないし。これから連想できる和物は「紫のバラの人」で……ダメだ。漫画に戻ってしまう。えーっと、文学で男が少女に援助ってぇと……。ぎゃー、寡聞にして『源氏物語』か『痴人の愛』しか浮かばない。
「この赤いランドセルを背負い、教育と作法を身につけて、どうぞわたし好みの女性にお育ち下さい。by光源氏」とか。ものすごくイヤです。取り締まって下さい。

この路線だとダメっぽいので、思考を変えて。
「蜘蛛だけじゃなく子どもたちも助けたい。地獄のそこから。byカンダタ」
「恥の多い生涯を送って来ました。 自分にはランドセルのない生活というものが、見当つかないのです。by大庭葉蔵」
「俺の毛皮の濡れたのは、夜露のためばかりではない。byタイガーマスクに賛同する虎」
うーん、どれもイマイチ。末広がりな慈善になりそうな気がしない。最後は虎繋がりってだけで持ってきてしまったし。二番手はちょっとは面白いと思うんだけど、人間失格した奴からもの贈られたくないよなぁ。常識的に考えて。……ダメだ。文学、この点において勝ち目ナシ。伊達直人に勝るものなし。

最後に。
「老婆と二人で贈ります。by下人」
というのも思いついたので書いておく。これはニュースを伝えてくれる記者さんが、「善意の下人の行方は、誰も知らない」とヤってくれないと空恐ろしく無意味である。

<1つ前のページへ戻る (※要JavaScript)

TOPへ↑上ニ至ル