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195 微妙なり
2010年2月1日(月)

ダンナちゃんがかなり唐突にこう言った。
「ミノタウロスと、姥捨て山と、ヘンゼルとグレーテルは似てるよね」

ミノタウロスったら、ギリシア神話に出てくる牛頭人身の怪物であろう。迷宮とセットで有名。姥捨て山は民話。老いた母を息子が泣く泣く山に捨てに行く話。そして、ヘンゼルとグレーテルはお菓子の家が美味そうなグリム童話でございます。
で、だ。この三つの話って……似てたっけ?

「似てるっていうか、共通項があるよね」
にっこり笑って言われてしまい、考えさせられるワケですよ。共通項、共通項。迷宮だのお菓子の家だの独創的な建築物が登場する! いやいや、姥捨てにはそんなん出ないし、えーっと……ダメだ、ワカンネ。

「ほら、ミノタウロスの迷宮では麻糸を使って脱出する。姥捨て山では息子が帰り道を間違わぬように母が木の枝を折っていく。ヘンゼルは道に白い小石やパンをまいた。つまり、共通項は『道しるべ』だよ!」
えぇー、そこかよ。そこなのかよ!
言われてみれば、ああと納得するような、わざわざひとくくりにしなくてもイイんじゃないと思うような。微妙な解答をアリガトウ。でも、その微妙さ加減が実はけっこーツボなので、書き留めとくよ。私のネタ選びこそ微妙ー。

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