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139 勧誘さん
2006年6月11日(日)

久方ぶりにムカついた。
ピンポーンと鳴らされたので、戸口の中から「どちらさまで?」と訊いたらば、「配達です」と返される。
宅配業者だな。amazonさんかな? と、いそいそとハンコを用意して戸を開けると、
新聞配達員の勧誘だった(その後のシツコサもなまなかならぬものがあった。○人軍、負けろと思ってしまった)。

こういう、紛らわしいやり口で戸を開けさせたがる勧誘員、結構いる。
「近所のものです」 「消防署の方から来ました」 どんどん新たな手口が編み出されている。分厚いマニュアルでもあるのかもしれない。
しかし、これやられると、ぜーったい勧誘されてやるもんか、という気にさせられる。あっちも戦闘態勢だろうが、こっちも迎撃態勢である。営業が大変なことは重々分かるが、私は信用という言葉をこそ重んじたいのだ。ハナから騙し気分で来られても、某大手掲示板でお馴染みの (・∀・)カエレ! マークが脳裏に浮かぶだけである。

ムカつきはしないが、ムナシクさせられる勧誘もある。何某かの宗教に子連れで現れるお母さんの勧誘だ。
先日のは斬新であった。小さな子どもが、「おばちゃーん」と戸口をドンドン叩いて来るのだ。その声に心当たりはなかったが、私は社宅住まいなので、どこかの子が何か困っているのかな、と心配になって戸を開けた。
宗教のパンフを持った若いお母さんがにっこり笑って立っていて、そのスカートの裾を握りしめた幼い女の子が私の顔を見上げていた。心許なげな視線がどうにもやるせない。しばし、言葉を忘れてしまった。
信仰は自由だ。しかし、子どもを道具にするな。

ムカついたり、ムナシクされたり。ピンポンが鳴ると、身構えてしまう今日この頃。
玄関口に『 勧誘 (・∀・) カエレ! 』というステッカーでも貼ろうかな、とマジメに考えていたりする。

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