125 歌わない天気予報
「歌う天気予報」というのがある。天気予報のテロップの後ろで歌手が歌ってる、と言う奴だ。
観ていて、ふと思ったのだガ、コレって別に「歌う」に限定しなくても良いのではないか。
「踊る天気予報」 武富士ダンサーズみたいのが、バックで踊り狂う。……楽しい。
「呪う天気予報」 テロップの後ろで白装束の女がワラ人形に五寸釘を打つ。……深夜にゼヒやって欲しい。
ゲーム感覚の天気予報というのも斬新だと思う。
「動体視力育成天気予報」 3,2,1のカウントダウン後、明日の天気図が右から左に走り抜ける。一瞬での見極めが視聴者に求められる。多分、集中力も養えて……イイ。
いっそ、視聴者に天気予報と意識させない天気予報はどうか?
「サブリミナル天気予報」 サブリミナル効果(人間が認識できない程、短い画像を映像中に挿入する事で、見る者の潜在意識に働きかけるという手法)を使った天気予報を流す。視聴者はお笑い番組やトレンディドラマを観ながら、ふと、「あー、明日は雨な気がする〜」と思う。……むちゃくちゃイイ。
「歌う天気予報」なんざ、もう古い。これからは「歌わない天気予報」の時代だと思う。