日記(TOP)
エッセイ
小説
ライン
案内所
リンク






 TOPエッセイひねもす目次03>114

114 万物が憎い時

相変わらず、歯が痛い。
耐え難い、とまでは言わないが、継続する鈍い痛みは睡眠を妨げ、食事を妨害し、全ての行動へのやる気を削ぐ。耳の奥まで痛むので、普段にも増して音の存在が鬱陶しい。

萎えてるからか、それともイライラが溜まるのか、痛みも三日目に入った今日なんか、どうにも凶悪な気分になっててヤバい感じだ。何となーく森羅万象、この世の全てが憎らしくてたまらない。雨が降れば雨が憎く、風が吹けば風が憎い。チュンチュク楽しげに鳴く小鳥の声を耳にして、「堕ちろ」と思う。咲き乱れる美しいツツジの花に「枯れ果てろ」とつぶやく。いっそ、地球に滅亡して欲しいとさえ思い始めた私である。

昼間、何処ぞのトラックが近所に来てて、「バックします ピーピー バックします ピーピー・・」と繰り返していた時なんざ、「おんどりゃあ、誰の許しを受けてバックしとるんじゃい!? いてもぉたるぞ〜」と、見ず知らずの善良・勤勉(多分)なる運転手さんを、心中罵倒しまくっていた。言いがかりもイイトコだ。もう2、3段階イライラ度がアップしたら、三面記事にでも顔写真が載ってしまいそうな気配である。ああ、ヤバすぎる。ダンナちゃん、私の前から凶器を隠せ。凶暴な私に怯えて逃げを打ってる場合ではないぞ。

もしかして、世を騒がす通り魔事件の犯人は、皆さん、歯が痛かったんじゃあ?? トカ思う。
心の平穏のために、歯医者さんの定期検診はきちんと受けたがイイですね。

ってか、私の場合、歯医者に行って、ヒドくなってるワケですガ。
チクショー。医者ぁ〜〜〜!!!!!! 私が逮捕されたらてめぇの所為だ。

<1つ前のページへ戻る (※要JavaScript)

TOPへ↑上ニ至ル