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101 カリスマ主婦とは

「カリスマ主婦」って何ですカ?
と、たまにはのっけから質問文にて始めてみル。

「カリスマ」の意味は
1)超能力.予言や奇跡を行う能力
2)超人的な資質.大衆を心服させる能力.それに対する畏敬の念が支配の形態の1形式とされる

であるらしい(コンサイス カタカナ語辞典より)

が。うーむ。どうも今一つピンと来ない。
つまり、「カリスマ主婦」とは、予言や超能力を使う主婦、大衆を心服させる主婦、奇蹟を起こし恐れ敬われる主婦、ってコトだろうか。・・・何じゃそりゃ?

そこで、私なりに、「カリスマ主婦像」というモノをば、考えてみることにした。

先ず、カリスマ主婦は予言をする。主婦なのだから、当然その予言は家庭単位でなければならない。3男坊が3日後の夜中3時頃、夜泣きをして3度暴れる、トカ、お父さんが7年後に会社で7番目の重要なポストに就くが、それから7日後に重要な書類7枚を紛失し、七里ヶ浜の営業所に左遷される、トカ、そういう類いの予言である。

しかし、これだけだと社会性に欠ける。社会に認められてこそのカリスマなので、社会性は重要だ。そこで、小さな家庭レベルだが、社会性を兼ね備えたモノの予言もする。近所のスーパーの特売を予言するのだ。そして、超人的な能力で、激安食料品をゲットし尽くす。周囲の一般主婦達を押しのけ打ち勝つ能力こそ、カリスマ主婦への第一歩である。

しかし、たかだかこの程度では、ハタから見れば「単に押しの強い節約おばさん」で終わってしまう。仮にも「カリスマ」と呼ばれるからには、大衆を信服させねばならぬ。そこで、カリスマ主婦は、日々の血の滲むような節約で貯めたヘソクリをはたいて「黄金の便器」を買うのである。純金である。金ぴかである。その神々しい輝きは、一般大衆の胸を打ち、「あれで用を足すんだなんて・・」と、恐れ敬われるのである。「きっと、流す水は『六甲の美味しい水』ね」なぞというマコトしやかな噂まで流れ、崇め奉られるのである。

カリスマ主婦は、支配能力にも優れている。モチロン主婦なので、家族単位の統制である。夫、子どもを完璧にその圧制下に敷いており、大切な財産である黄金の便座を守るための日々の訓練を絶やさない。そして、地震や火事など、いざ災害に見舞われた時には、黄金の便座をみんなで抱えて逃げるのだ。
「あんな重い物を抱えて、走って逃げるだなんて。これぞ奇蹟!」と、新聞に載る。ニュースになる。報道取材が殺到する。カリスマ主婦が勝ち誇ったように「オーッホッホ」と笑う。胴上げされる。花吹雪が舞う。
なんと素晴らしいカリスマ主婦! 感動を有り難う、カリスマ主婦!!! 今日も黄金の便座が美しい。


・・・以上、私が考えた「カリスマ主婦像」なんであるガ、
合ってますカ(笑)?

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