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094 お札の顔をアニメ化せよ!

現在、日本銀行券(お札)に付いてる顔は、10000円が福沢諭吉。5000円が新渡戸稲造。1000円が夏目漱石である。 それ以前のお札は10000円と5000円が聖徳太子だった。

私は未だに前の紙幣の方が良かった、と思っている。何となくだガ、聖徳太子のご尊顔には「これぞ金!」という趣と重厚さがあった。雅があった。手に取ると思わず頬ずりしたくなるような格調高さがあったと思う。 どれほど優れた文学を残していようと、末期に禍根を残した男の肖像などでは、「金じゃ、金じゃ、有り難や〜」の感動に欠ける。

で。どうせ趣のない札であるなら、次回の新貨幣デザインはいっそのコト、現代ジャパンを象徴したモノにしてはどうカ? 現代日本が世界に誇れる唯一のモノ。そう、ジャパニメーション(漫画)キャラのお札である。

1000円札は、やはり宮崎アニメを代表して、「となりのトトロ」を選びたい。財布にいつもメルヘンを。ポケットの中で札入れを叩くと、1枚が2枚に増えていそうな予感がする。「夢だけど夢じゃなかった〜」とか、一踊りしてみたくなるお札である。

5000円札は、手堅く「ドラエモン」であろう。こちらもやっぱり夢があるお札だ。中央透かし模様部分に入るのは「しずかちゃんのシャワーシーン」で決まりである。これ以外はのび太ばかりか、ドラエモンとて許すまい。私だって許さない。

さて、御大10000円札にはどんなキャラが相応しいか?
イロイロと考えあぐねたが、結局彼しかないように思う。「ゴルゴ13」のデューク東郷。
先ず、重厚さがある。ニヒルな横顔に趣がある。耐久性もバツグンっぽい。子種もぱかぱか蒔いてそうで、末広がりで縁起も良さげ。最高額紙幣の顔として、これほど相応しい男もあるまい。
透かし部分は「照準」仕様で、ターゲットスコープの中には日本国首相の肖像がロックオンされている。いつか札になりたいと心密かに願っている(だろう)政治家の夢を担いつつ、国民の鬱憤も同時に晴らすという、心憎い演出の一枚である。

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