日記(TOP)
エッセイ
小説
ライン
案内所
リンク






 TOPエッセイひねもす目次02>088

088 恐怖体験

夜。パソコンに向かっていたら、隣の部屋から妙な物音が聞こえる。
最初は、何かが戸棚から落下した音かと思ったが、音はその後も断続的に続く。
結構デカイ音である。・・・ヤバイ予感が胸をよぎる。

虫? ・・の可能性が高い。
・・・が、それにしても音量がデカい。不審者進入?? 夫は夜勤で留守である。
恐怖と緊張感は否応なしに高まっていく。

意を決して、隣の部屋を見に行く。・・・ナニも居ない・・音も止んだ。
各部屋の窓や施錠を確認する。全て締まっている。異常なし。

しかし、確かに異音はしていた。しかもたったさっきまで。
・・・むちゃくちゃヤバイ気がするよ〜〜〜。


その時である。
突然、疾風のように現われた<何か>に頭上から襲撃されタのは。
「ぁんぎゃああぁぁぁあああぁぁぁ〜〜〜っっ!!!!」

必死で両腕を振り回す。虫だよ。虫だよ。デカイよ。何だよ。
バタバタバタタ・・って飛び回るよ。スゲェ羽音だよ。高速旋回してクるよ。
正体確認する暇さえナイよ。怖いよ。心臓止まりそうだよ。死ぬ〜っっ!!!

ワタクシ、タクシー飛ばして実家に逃げようカ・・と、マジで思いましタ。
心臓バクバク。動向肥大。アドレナリンは過剰分泌。

誰か、夜勤中のダンナちゃんに電報打って〜
「ツマ キトク。 スグカエレ。 ムシガデタ!」

ワタクシ、悟りました。ナニが怖いって、正体の掴めないモノほど、怖いモノはありません。
タダでさえ、虫大嫌いなのに、何の虫かも分からない・・この恐怖はただもんじゃナイ。


ようやく、床に着地した虫の正体は・・・
バッタでしタ。体長6〜7pくらいの、茶色いバッタ。

ただのバッタ。分かってみればたかがバッタ。
でも、異常に元気で、部屋中を縦横無尽に高速旋回するバッタ。・・・やはりコワイ。

野菜洗い用のアルミざるにて、やっとのことに捕獲。←決死
捕まえた時には、冷や汗ダラダラで目ェ血走って、ゼェゼェ言ってました。
心臓弱かったら、死んでたよ、多分。

翌朝、帰宅した夫に、バッタを外に出して貰って(捕獲したざるの上に辞書載せて、重しにして、そのままワタクシは別の部屋に待避。自力で出来るのはここまでに致しとうございましょう?)昨夜の恐怖を伝えまくりました。

朝になってもバッタは元気でした。「このガッツで飛んでこられたら、そりゃコワイかったね」と、ダンナちゃんに言って貰いました。

「・・でも、叫んで開けた口の中にバッタが飛び込まなくって良かったね。それこそ心臓止まるでしょ?」
「ぁんぎゃああぁぁぁあああぁぁぁ〜〜〜っっ!!!!」←想像した

・・・そ、そんなオソロシイこと、シレッと抜かす、お前が一番怖いわい!!

<1つ前のページへ戻る (※要JavaScript)

TOPへ↑上ニ至ル