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079 美学探究(2) お茶漬けの作法  ※より抜き日記--02/12/05

女帝サマは<女帝サマ>であらせられるにも関わらず、存外に 粗食 (そしょく)をば好まれる。
っつーか、女帝サマは<女帝サマ>でおわせられると申すのに、何でか我が家の<料理長>でもいらっさるのデ、粗食を好まれた方が、労働力の削減になって、とっても有り難いワケなんだナ。
You see?

ちょっと前まで、お気に入りだった粗食メニューは 「 海苔 (のり)メシ」 であった。読んで字の如く、ただ単に味付け海苔でほかほかご飯を巻いて食べるだけの献立である。ダンナちゃんの居ない食事は、ほぼ、これオンリーで過ごしてきた。(気分によって、みそ汁や漬け物が追加される)

しかし、冬も本番となり、肌寒い毎日。最近では一人の時のお食事メニューが 「海苔メシ」から「お茶漬け」へと移行された。お茶漬けは温かくて、サラサラと喉ごしも麗しく、皿もお茶碗1個しか汚さない。食事の用意から、食べて、皿洗いを終えるまで、僅か10分足らずしか時間を要さない、まさしく究極の女帝サマ向きお手軽メニューなのである。おお! ビバ! お茶漬け!!  I Love You〜♪ (アイ・ラビューン)

さて。ところで。
皆様は<お茶漬け>の正式な(しょく)し方。正しい作法をご存知カ?
本日は特別にこの秘伝・女帝サマが追求した美学をば伝授して差し上げよう、と思ったりなんかするワケである。秘伝であるのデ、無闇に他人に話してはならない。モチロン書き移したりしてもダメだ(ただ暗記あるのみ!)。・・・では、以下に書き記す。

回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回
         お茶漬けの極意書      
回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回

・第一箇条
先ず、お茶漬けの元は 「 永谷園 (ながたにえん) 海苔茶漬 (のりちゃず)け」 に限る。
鮭茶漬けや梅茶漬けに手を出すのは邪道である、と 心得 (こころえ)よ。
ポテチだって、様々な味の種類が店頭に並んではいるガ、結局、一番美味いのは、「うす塩味」であったりする。オーソドックスな定番の味が一番シンプルで、飽きも来なくて、エエのである。決して、トッピングの妙に心動かされる事があってはならない。

・第二条
お湯はアツアツのものを用意せよ

ぬるいお茶漬けなど、豚のエサにも劣る。決してお湯を沸かし直す手間を省くことがあってはならない。

・第三条
ご飯は必ず、冷や飯を使え

第二条の湯に反して、飯は必ず冷えていなくてはならない。炊きたてのご飯ではお茶漬けには柔らかすぎる。お茶漬けの長所である、あのサラサラ感が損なわれる。あったかご飯は玉子かけご飯にでもして、ぞろぞろ喰うことをお奨めしたい。

・第四条
茶漬けには、器なりと、 美々 (びび)しきものを(もち)うべし

何せ、茶漬けである。粗食である。心が()びしくならないように、せめて器なりと気に入りの、美々しいものに盛りつけよう。(はし)もこれまた同様である。

・第五条
冷や飯は、一度、必ず 湯煎 (ゆせん)すべし

用意したあつあつの湯をかけて、飯を簡単に洗っておく。これは冷や飯を温め、米のぬめりを取るために、欠かしてはならない手順である。これを省いた場合、アナタが、「ぬるくてサラサラしていない」お茶漬けに有り付く事は必至である。幾ら手抜きメニューでも、そこまで手を抜きまくっては、幾ら何でもアカンのである。

・第六条
お茶漬けの元を振りかけたら、すぐさま湯を注ぎ込むべし。

書いた通りに、注ぐのは必ず「ただの湯」でなくてはならない。お茶漬けだからと、緑茶なぞを注ぐのは犯してはならぬ<禁じ手>である。 ・・・っつーか、恐れ多くも「永谷園の海苔茶漬け」を食そうというからには、決してひと味たりとも、他の味を加えてはならない。そんなこたぁー 御法度 (ごはっと)である。「永谷園」が工場のオートメーション機械で大量生産した、チープな味の冴えを心ゆくまで堪能する。コレが極意書の神髄である。

・第七条
湯をかけたら、即刻、アラレから食べ始めよ

「永谷園の海苔茶漬け」で、珍味であるのは、ぱりぱりとしたアラレである。しかし、残念ながらこのアラレ、すぐにお湯でふやけてしまう。ふやけたアラレは、最早、珍味には(あら)ず。・・・っつーか、不味い。
器の中に散らばり浮いた多くのアラレ達を、如何にして素早く食すことが出来るか? ぱりぱり感の残る間に全てのアラレを食し終わることが出来るようになったらば、ほぼ、免許 皆伝 (かいでん)である。 精進 (しょうじん)されたし。

・第八条
茶漬けについての 「ウンチク」を知れ

七条で記した「アラレ」が、何故入っているか、ご存知だろうか? これは、お茶漬けの素の顆粒や、いっしょに入っている海苔が湿気ないように、いわば、<除湿剤>の目的で、入れられるようになったものである。しかも、湿気取りの苦肉の策であった筈が、何と存外に美味かった。一石二鳥とはまさしくこのこと!
先人の知恵に舌を巻き、「よくぞアラレを同封してくれたものよ、アッパレじゃ!」と叫んであげよう。その際、白地に赤丸の描かれた 扇子 (せんす)など、パッと開き、 見得 (みえ)を切ると、尚更、良い。ここまでヤると、最早<達人>の域である。

回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回

・・・・You see?
極意書をよくよく吟味し、 目出度 (めでた)く免許皆伝となられた(あかつき)には、BBSにてお知らせクダサイ。
まあ、三人くらいまでだったら、<免許皆伝の証>を贈呈してやるのに、ヤブサカではない・・・かも知れない。 っつーか、大いに笑ってアげます(笑)。

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