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078 坊主憎けりゃ  ※より抜き日記--02/12/20

ダンナちゃんは警察がキライである。
どーゆーワケでか、嫌いである。
車を運転している時、パンダ柄の車を見かけると、
「あ! 警察だ、警察だ! 後ろ指をさせ!!」 と、必ず叫ぶ。

よく解らない。何故「後ろ指」なのだろウ? 同じ嫌いでも、中指を突き立てるとか、アカンベするとか、もう少し一般に理解出来るジェスチャーに留めることは出来ないものカ?

まあ、夫婦とは苦楽を共にするモンであるからにして。ワタクシとしては全く理解は出来ないながらも、ダンナちゃんといっしょにパンダ車向かい、毎回後ろ指をさしているワケなのであるよ。このくらい、苦も楽も(っつーか、屁でも)ねーしな。

で。今日は実家に帰ってたんだガ、その帰りな道すがら。
ダンナちゃんは前方道脇に、制服姿の皆様を見つけた。同時に、
「あ! 警察だ、警察だ! 後ろ指をさせ!!」 と、やっぱり叫ぶ(笑)。

条件反射で、後ろ指をさそうとしてて、よくよく見ると、ソレは桜代紋のご一行サマではなく、似たような制服を着なさった道路工事の皆様であった。つまりは「働くおじさん」だ (←警察官は違うんかい!?)。

ワタクシが気づくのとほぼ同時に、ダンナちゃんも違うと気づき、彼はこうつぶやいタのである。
「ああ、違った。ヤバかったなぁ。危うく冤罪になるところだっタ・・・」 と。

この「冤罪」の下りがワタクシにはウけた。
そうだ。冤罪は当の警察にお任せすべきだ。ワタクシ達がヤっちゃあイケナイ。

「なんかサ、『坊主憎けりゃ・・』って奴で、似たよーな制服に反応しちゃったよ〜」
「え? 違うでしょ? 『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』 じゃないよ。ダンナちゃんが今やったのは・・」
袈裟着てりゃ。それは確実に坊主である。今日ダンナちゃんがヤりかけたのは冤罪なワケなのだからして・・・。
「やっぱ、『坊主憎けりゃハゲまで憎い』じゃないの?」

・・・と、ワタクシは思ったのでありますが、新しい「ことわざ」として世に認めて頂けるだろーか?
東京特許許可局(←ローマ字打ち、難しいね)に申請すればエエですか?

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