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077 ノートン先生は何故にかくも騒がしいカ?  ※より抜き日記--02/12/23

女帝サマ愛用のパソコンはWindowsXPなので、標準でノートン先生が付いている。
アンチ・ウイルスソフトとして高名なるこの先生は、大変有り難く、且つ、便利なお方であるガ、同時に大変口 喧 〔やかま〕しい、うるさ型のお人でもあらせられタ。

「ウイルス入りのメールが届いた」と言っては騒ぎ立て、「ウイルス定義を新しい物に更新しろ!」と言ってはわめき立てる。ここ最近は、新種ウイルスがちまたを賑わせていないのか、さしもの先生も大人しく 形 〔なり〕を潜めていらっしゃるガ、ウイルス全盛期になっチまった日にゃあ、アナタ、パソコン蹴り飛ばしたくなるくらいに、ハゲシク<ご活躍>あそばしなさってくれチャウのデある。

あーウルセー。高名なるこの先生に<不言実行>して頂く手だてはドコかにナイものカ? 大体、陰からそっとマイ・PCを見守っていてくれりゃあ、それでエエんじゃよ。
お高いシェアソフトなんであるからにして、もっとユーザーに配慮しろ。いちいち吠えるな! じゃっかましいわっっ!!

・・・なぞと。
ず〜〜〜っと思っていたのだガ、最近、ノートン先生は「ウルサくなくっちゃイケナイんだ」とゆーことに、遅ればせながら、ようやく気づいた。

ノートン先生はウルサい。
ウイルスがやって来た時に、これでもカ! って程、その存在を誇示し、己が仕事ぶりを声高らかにアピールする。これは、ユーザー側には死ぬほどウザいことなんであるガ、ノートン先生にはノートン先生なりの「わめかにゃならん」正当なる理由がアッタのだ。

もしも、不言実行で、ノートン先生がこっそりとウイルス処理をしてクレてたラ。
ワタクシ達ユーザーは、ノートン先生の<有り難み>がゼンッゼン分らないのである。

「ノートン先生って、ホントに必要なソフトなのかぁ〜?」 っと、疑われる可能性、大なのである。
「図体(容量)デカいだけの、でくの坊じゃね〜のかぁ〜?」 っと、削除されかねないのデある。
そうなったラ、もう、更新登録して貰えない。ノートン先生を作ったソフト会社は、あはれ、潰れてしまうんデある。

つまり。ノートン先生は、一見、
「きみきみ、見てみたまえ。怖〜いウイルスが来たのダよ。 でも、心配はいらない。センセイが退治してやったからね。もう安心だよ」 ・・と言っているよーに見えるが、実はそうじゃなく、

「やあやあ、センセイの仕事ぶり、ちゃんと見ていてくれたかな? さあさあ、有り難がり給え。センセイは我が身を呈してきみを守ってあげたのだから、最大級に感謝の心を持たなくちゃ、人道に劣るというものだよ。そして、次回も 屹度 〔きっと〕きっとセンセイを買わなくてはならない。分っているね? 大丈夫だね? 買ってくれるね?」 ・・・と言いたいのダ、と。

ナルホド。
ノートン先生とは騒いでナンボのお人であったカ・・・。

産んでくれたかいしゃを守るため、ノートン先生は、今日もウルサク騒いでいる。なんとも親孝行の「泣ける話」なソフトなのだった。

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