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076 この世で一番憎い家事  ※より抜き日記--02/12/28

言いたかナイが。
アイロンかけが溜まっている。
見たくもナイが。
アイロンを必要とする衣類が、現在、山と積まれている。
考えたくもナイが。
ダンナちゃんが会社に着ていく洋服が、底をついてるご様子である。
信じたくはナイが。
いいかげんアイロンをかけないと、幾らなんでも、マズイらしい・・・。

女帝サマはメシを作るのも、掃除をするのも、洗濯するのも、まあ、何でもかんでも好きではないんじゃが、「アイロンかけ」という奴は、他にも増して、大っ嫌いである。
いやさ、キライという程度では、ワタクシのこの嫌悪感は表現しきれない。憎んでいると言ってもイイ。敵意を持ってると言ってもイイ。恨んでいると言ってもイイ。
女帝サマがこの世で一番憎い家事。それが、アイロンかけなのである。

大体。何故に、「ニョーボ族がアイロンをかけにゃあならん」とちまたで決まっているのだろう? 一般に、女性の服はアイロンかけを必要としないポリエステルやレーヨンや、そげな素材が多いじゃないか。それに比べて、亭主族の着る物は、Yシャツだの、スラックスだの、ぜ〜〜〜んぶアイロンかけを必要とする物ばかりなのである。

ワタクシなんぞ、アイロンかけが嫌いじゃから、ハンカチさえ、最近はタオル地のものを使うようにしている。木綿の服は極力避けて、着ないどころか、買わないように努力している。ワタクシの出す洗濯物で、アイロンを必要とするものなぞ、ほとんど皆無と言ってイイ。

それに比べて、ダンナちゃんの洗濯物にはほとんどアイロンが要りようなのだ。そして、それは一般社会の常識に置いては、ワタクシの仕事なのである。

この矛盾を何とする!?
てめぇの尻ぬぐいはてめぇでヤりやがれ!!! とか、思ってしまってはイカンのですか?

まあ、たまにはワタクシのシャツなんかに、アイロンかける時もある。しかし、ワタクシは、標準身長に満たない、コンパクトな出来の女であるので、アイロンかけも早いんである。それに比べてダンナちゃん。彼は男性物の L サイズを着る男だ。ワタクシのシャツとダンナちゃんのシャツを比べると、
てめぇは巨人かっっ!!!
3倍体にDNA処理されたヤマメじゃねーのか? もしかして!!
どこの研究所から逃げて来タ〜!?
とか、叫びたくなってしまうのである。

アイロンかけが溜まっていない時には、ダンナちゃんのデカさは愛しいと思う。ワタクシがダンナちゃんを背負っても、ヨレヨレ2.3歩しか歩けないが、ダンナちゃんはワタクシをおんぶしても平気のへいざである。ワタクシを負ぶったまま、ぐるんぐるん回転したり、「トイレ経由風呂場行き」とか言って、ワタクシを運び去ったりもする。トトロにしがみついてるメイちゃんや五月ちゃん(©となりのトトロ)の気分が味わえる。とても楽しい。亭主はデカイに限ると思う。

しかし、それとこれとは別次元の問題だ。
アイロンかける服なんて、リカちゃん人形のお洋服みたく、どこまでも限りなくコンパクトであってくれることこそ好ましい。

アイロンをかける時。ワタクシはこの世の全てを呪う。
アイロンをかけた服を美しいと感じる、人間社会の通念を呪い、アイロンなぞという文明の利器を発明したどこぞの阿呆を恨めしく思う。こいつさえ(いや、ドコの誰が発明したのか知らないんじゃが)居なけりゃーよー! 居なけりゃーよー!! 居なけりゃーよー!!! 地獄の業火に焼かれて死んでおしまい!!!

見たくもナイが。
アイロンを必要とする衣類が、現在、山と積まれている。
考えたくもナイが。
ダンナちゃんが会社に着ていく洋服が、底をついてるご様子である。
信じたくはナイが。
いいかげんアイロンをかけないと、幾らなんでも、マズイらしい・・・。

今日も今から泣きながら。
女帝サマはアイロンをかける。

シワくちゃだらけのYシャツが、何時の日にか男性衣料の 流行 〔トップモード〕になる日を夢みつつ・・・。
嗚呼、その日がとても待ち遠しい。 (T-T)

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