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069 社宅の風景  ※より抜き日記--02/06/06

近くで、小さな女の子の泣き声が聞こえる。
今度の社宅には、小さなお子さんのいるご家庭が多い。子供の笑い声も泣き声も、日中は絶えることのナイ、幼稚園(?)みたいな環境だ(笑)。そんなワケで、最初は 「ああ・・誰か泣いてんなー どうしたかなー」 くらいに思っていたのだガ。

「わーん わーん お母さーん お母さーん」
・・・と、かなりの時間、女の子が泣いているのに、お母さんご登場の気配がナイ。
女の子の泣き声は、激しさを増すばかりである。

若しかして、お母さんはお留守なんだろーか?
若しかして、女の子は転んでケガをしているとかで、大人の助けが必要な状態だったりして・・
流石にちょっと心配になってきて、ベランダから様子を伺ってみようとしたその時である。

「わーん わーん お母さーん ごめんなさーい もうしませーん。
だから、おうちに入れて〜〜〜っっ!!!」 と、女の子が叫ぶではないか。

女帝サマは思わず笑ってしまった。
当の女の子としては、<家なき子>(爆)になるかならぬかの瀬戸際で、必死なんだろうが、
お母さんとしても、何か余程腹に据えかねる事があって、ご立腹中なのだろうが、
何とも微笑ましいコトだなぁ〜 と女帝サマは思ってしまったのであるよ。

女の子は、一体ナニをやらかしてお母さんに怒られちゃったのやら???
一生懸命謝ってる声が聞こえてきて、なんだか走ってって頬擦りしちゃいたいくらいカワイイなぁ〜と思ったんだ。うん。
子供ってほのぼのしてる。子供ってやっぱイイですねぇ〜。

それから、間を置かずして、窓の開く音と、お母さんの声が聞こえ、女の子は無事おうちに戻っていったようである。
女帝サマは、女の子の泣き声が聞こえなくなってからも、まだしばらく。
クスクス クスクス 笑い続けていたのである。

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