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058 女帝サマの説法  ※より抜き日記--01/07/05

スーパーにて。今日の夕飯なんにすべか? と考えていたら、腕にチカッと小さな痛みを感じた。
ん? と思って腕を見ると、なんと蚊が止まっている。
すかさず、たたき殺してやったさね。小さな殺生でゴザイマスです。ナマンダブ ナマンダブ。

今は夏なので蚊が出るのは分るのだが、しかし何故にスーパーに???
一体どこから迷い込んだんだろうか? とちょっと不思議でございました。

でも考えてみると、目の付け所は悪くないよな。
え? ナニがって、蚊のコトですよ。
スーパーといえば必ず多くの人が集まる場所。しかも、絶対的に女の割合が高い筈(蚊の立場に立って考えると男より女の血の方が美味そうな気がしない?)。しかもさ、家の中とか公園ならともかく、あんましスーパーに蚊が居るって誰も 考えないよね? ターゲットの油断とスキをついて血が吸える絶好の場所ではあ〜りませんか!
惜しむらくは、腕じゃなく足を集中的に狙えば良かったんだよ。わざわざ人目のあるスーパーで自分の足をぱちぱちはたく人もそう居ないだろうし。

ワタクシに会心の一撃にてしとめられた蚊は、おなかに沢山血を溜めてました。
女帝サマの血を吸うヒマはなかったようなので、既に何人かの奥様を襲撃した後だったのでしょう。腹が重くて、サッとは飛び立てなかったのかもね。

「愚かな・・それだけ腹に血が溜まっておるのなら、何故それで満足せん? おぬし、格好の穴場(スーパーのコトね)を見つけたと慢心しおったな。しかも、あろうことか女帝サマの御血を狙いおるとは・・・身の程をわきまえて出直せい!」

根がお優しい女帝サマはそう言って、手の平の上のつぶれた蚊をお諭しになったそうでございます。
・・・もう死んでるって(笑)。

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