038 夫語録6
私は肩こりである。それも並大抵のものではない。筋金入りの肩こりである。そんな女と結婚して早〇年。我が夫は、私の背後に立つ(若しくは座る)時、ついつい私の肩へ手が伸びるという、カナシイ習慣を身に染み付けてしまいなさった。
山男が「そこに山があるから」登るように、我が夫は「そこに肩があるから」揉むのである。
最近は頭もたたいてもらう。軽い偏頭痛持ちなので、頭頂部をぽこぽこ叩いてもらうのは、非常に気持ちがエエんである。
さて、先日。
いつものように肩を揉みほぐしてもらい、仕上げに頭をたたいてもらいながら、
「はぁぁぁ〜〜(満足の溜息)気持ちゃエエ〜〜。いつもスマナイねぇ。ダンナちゃん」 と、礼を言うと、
「いや。頭をたたくのは、それなりに面白いから」 と言う。
夫は時折、「ナンマンダブ、ナンマンダブ・・・」 と、私の頭を木魚代わりにして遊んでおるので、その事を言っているのかなぁ、と思いきや、
「一発頭を叩くと、アンタ怒るけど、何発も叩くと喜ばれるから」
と言うではないか!
なるへそ。心理や・・・。