019 コカコーラ事件 鼻冷え1号サマに捧ぐ・・・
大学時代、コークハイが好きでよく飲んだ。私の両親はどちらもお酒がイケル口。遺伝子の成せるワザなのか、私も決して弱くはない。
大学は県外に出ていたので、久々の帰省の折り、家族3人水入らずで酒盛りをした。調子にのって、コークハイを馬鹿飲み。ええっと、でっかいペットボトルを母と2人で空にするくらい。
私は焼酎でも、日本酒でも、カクテルでも、ワインでも、大抵美味しいと思えるんだけど、唯一ビールだけは好きじゃない。だから、「母と2人で」といっても、母はビールも飲んでいたから、実際にはほとんどのコーラを私が飲み干したことになる。
おなかはガポガポになったケド、その位の酒量で酔っ払っちゃうヤワな遺伝子は持ち合わせていない。
であるから、親も、私も、全くその夜には想像だにしなかったのだ。
翌日、あ〜んな事件が起ころうなんて・・・。
さてさて。翌日の私は、実は! 健康診断を受ける予定だった。(そんな予定があるのに、飲むな?全くですね)
私は腎臓がかたっぽしかない。(ナゼなのかは、まあ、そのうち)その為に定期的な検査の必要があったんである。
別に2日酔いしてるワケじゃなし。夕べ酒盛りしたことなどすっかり忘れて、母と2人で病院の門をくぐった。
血液検査して、尿をとって、まあ一通りこなした後は、主治医との問診である。その頃の私は、(私も、親も、主治医も)健康になったと思っていたので、病気の話というよりは「一人暮らしどお?」「大学楽しい?」といった世間話に花が咲いた。
----と。そこへ看護婦さんがやって来たのである。手にはしっかりと私の尿入りコップを握り締めて。
おお!看護婦サンの手が心なしか震えておるゾ…
「先生、これ見てください!」
「え?これ、ぴーしゅけさんの尿なの?」 先生の顔色が、さっと変わった。
「これは・・・奇病だ!!!」
・・・センセイのあの顔、あの声、あの叫び。今でもはっきりと覚えておりマス。
問題の尿は、なんか…ものすごく濁っていて、マコトにブキミ極まりない色をしていたのであった。
そして、それは何のためか? そう。もちろん、前夜に馬鹿飲みしたコカコーラのせいだったのである。
特別隔離病棟なんぞへ送り込まれちゃかなわんので、訳を先生に説明し、親子してものすごく怒らりた。
戦時中、兵役に就きたくない人は、健康診断の前に醤油を1升飲んで、病気のフリして誤魔化したって、聞いたケド、醤油は飲むの辛そう。コーラにすると、いいかもね(うふっ)。
まあ、幾ら美味しくっても飲みすぎはイカンということですよ。うん。
P.S. 今回は「尿」、「尿」って、キタナイ言葉を連呼して、ゴメンなさいデシタ。