018 ベビースターラーメン
何だか無性にベビースターラーメンが食べたくなった。
今でも売ってるかな?と思いながら、お菓子のコーナーへ行って、驚いた。
昔、子供の頃あったパッケージとはすっかり変わって、オシャレなカンジ。しかも、何時の間にか色んな味が増えている。
私が子供の頃に食べたのは「チキン」味。だから、迷わずチキン味を買った。
ベビースターラーメンは、母から「食べてはいけない」と言われていた。母の目にはものすごく添加物バリバリの、子供に食させてはイケナイお菓子に映ったらしい。
でも、子供なんてものは、そういう駄菓子ほど好むもの。こっそりナイショで食べたものだ。
本当に久しぶりで食べたベビースターラーメンは、昔と変わらぬ味だった。
それなのに、ナニかが違う。
今は、私も大人になって、親の目を盗まなくても自由に好きなものを、好きな時に食べられる。
昔は、こそこそ、柱の影に隠れて食べていたのに、今はどうどうとおコタの中で食べられる。
駄菓子菓子、あ間違えた。だがしかし、どうもそれがイカンらしい。
あの「親に隠れてコッソリと…」という奴が、絶妙の隠し味となって、ベビースターラーメンの味を引き立てていたらしいのだ。私にとっての、あの「禁断のベビースターラーメン」の味は、もう2度とは味わえない。そう思ったら、なんだかちょっぴり寂しくなった。
「自由」を得るということは、マコトに素晴らしいことなのだが、その為に支払う代償も、それはそれなりに大きいもんでありますなぁ。