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017 おすし屋さんのお嬢さん

 父はすし屋を経営していた。つまり、ぴーしゅけは「すし屋のお嬢さん」だったワケ。 家がすし屋だと、誰もが「いいなぁ、おすし一杯食べられて」と、おっしゃる。 とーんでもない!!
 すし屋の娘ほど、「すしに縁のない者」はないのである。 それは、ナゼか?今回はそんなお話であります。

 「すし」と言うと皆さんは、どんな連想をするだろうか? まあ、色々だろうケド、「握りずし」などは、かなり上位をしめると思われる。 ぴーしゅけは違う。「すし」で思うものは、先ず「酢めし」。そして、「薄焼き卵」である。
 すし屋の娘は、握りずしの上にちょんと乗ってるお魚、つまりネタを食べることがない。 すし屋のネタは新鮮さが勝負である。客に出す以上の分量を仕入れる、ということはアリエナイのだ。 ネタが切れた所で、本日の営業は終了。残るのは、大量の酢めしと、味の付いていない薄焼きの卵だけである。(蒸し寿司とかも作るので、ご飯と卵焼きは多めに作る)

 具もなにもナイ酢めし。 嗚呼〜 これが、いかに美味しくないことか・・・。普通のご飯の方がナンボかマシ!  味もそっけもない、卵の薄焼き。 嗚呼〜 これが、なんと切ないものか・・・。ナマ玉子の方がまだ美味い!
 こ〜〜〜んなモンばっかし喰わされて育つのが「すし屋の娘」なのである。

 その上、すし屋というものは、何か祝い事があるからといって、「じゃあ、今日はおすしでも取りましょうか」などということもナイ。(アタリマエ?) 親戚の家や、友人宅に招かれても、「アナタのお家、おすし屋さんだから」と、敢えて、すし以外のご馳走を用意して下さる。子供時代、魚介類をあまり好きではなかった、ということも手伝って、結婚するまで「すしらしいすし」というものを食したことが、ほとんどなかったワタクシなのだ。
これが、「すし屋のお嬢さん」の実態なのである。

 まあ、そんなワケで、
 ダンナちゃんと食べた、握りすし、美味しかったよぉ〜。おすしが、あんなに美味しいもんだなんて、知らなかったよぉ〜。すし屋の子なのに(だから?)食べたコトなかったんだよぉ〜。

 (「日記」にも書いたケド)このHPのカウンタが1000超えたら、「おすしでお祝い!」の予定である。
 請う。皆様のご協力! ヨダレをたらしながら、待ってます!!

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