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016 私流、ワイド劇場の楽しみ方

 子供もいない専業主婦なので、お昼の3時ごろってヒマである。ヒマなので、ついついテレビをつける。ちょうど、「ワイド劇場」の始まる時間帯になっている。
 そんなワケで、一時期、ものすごくその手の推理サスペンスを鑑賞した。沢山見ていると、ちょっと、面白いコトが分ってくる。今日はそんな話である。

 ワイド劇場は、シリーズ物が多い。そうすると、シリーズ毎にむちゃくちゃ似通った特徴が存在しているのだ。例えば、あるシリーズでは、必ず主役の探偵は、たおやかなるヤマトナデシコ風美女に言い寄られる。探偵をその色香に惑わせて、推理力を削ごうとしているのだ。つまりは、その美女が犯人、ということになる。

 この手の番組は、必ず最初に、テーマソングと共に、本日の登場人物をダイジェスト形式で見せてくれる。そうすると、上記の探偵シリーズでは、「普段からのレギュラーメンバーでない、ヤマトナデシコ風美女」が、必ず「犯人」との察しが付けられるワケなのだ。また、「犯人」役というのは、結局の所、準主役扱いなので、結構名の知れた役者が演じている、ということも、犯人特定の鍵になる。

 更に沢山観ていると、必ず犯人は「復習者」であるシリーズとか、最後は、絶対に犯人が自殺してしまうシリーズとか、イイトコまで行っても、必ず最後にフラレちゃうへっぽこ探偵シリーズとか、そんなお決まりパターンが、ありありとしてくる。つまりは犯人だけでなく、ある程度のあらすじまで読めてしまう、ということになる。

 これは、オモシロイ。
 本来の鑑賞法と異なるとは分っちゃいるが、「番組の内容見ないで、犯人当て♪」の面白さは病み付きになると止められない。  3時になると、いそいそとテレビを付ける。オープニングを観て、にま〜〜っと笑う。  「ふっふっふ…今日の犯人は、キミだね。きっとこの男はこっちの女性の隠し子で、それをネタに強請られて…ウンヌンカンヌン…」 後はテレビに用はない。5時少し前にちょっと確認してみれば良いだけだ。ここ最近の勝率は、ほぼ100パーセントに近づきつつある。

 これが賞味10分で済んでしまう、ぴーしゅけ流「ワイド劇場の楽しみ方」なのである。

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