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2011年04月 の日記  ↓下ニ至ル

#春の選挙
2011年4月10日(日)

選挙だった。うるさかった。
選挙カーでウチの近所を回らなかった人に我が清き一票投じてやろうかと、それとなくがなり来る名前に聞き耳を立てていたが、流石である。まんべんなく来やがった。マイッタ、マイッタ。

中に一名、「○○が自ら手を振り、皆さまにご挨拶に参っております」というのがあって、
なんだよー、そんなにやんごとなき身分の御方なのかよー。なら、御簾の奥底に引き籠もってヤがれぃ! などと思ったり。……まぁ、いろいろ世情など考えた挙げ句、きちんと投票して来ましたよ。
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どうせ春の選挙なら、こんな選挙がイイなぁ。「春の花」選。
菜の花候補のポスターを作ってみたよ。桜候補と一騎打ち。


追記:コメントを頂きました。その中の一つ。
>>白菜もブロッコリーも菜の花もアブラナらしいですね!アブラナ万歳!
+++白菜もブロッコリーも菜の花も大好物です。一緒にアブラナ党を結成しましょう!

#ナビスコ・チップスターギプス
2011年4月19日(火)

左手首を痛めてしまった。原因は謎だ。気づいたときには親指の付け根辺りにうっすらとした内出血が見受けられ、周囲がぷっくり腫れていた。最初は「ちょっと痛いな」程度だったので大して気にも止めなかったのだ。が、これが日増しに痛くなる。理由はただ一つ。やっぱ手を使っちゃうから。

手首を左右にねじる動き、インディアン酋長の「ハオ」みたいに甲の側に反らせる動き、加えて重いものを持つと痛む。重いものとはiPhoneで、私は普段iPhoneを左手で操作するのだが、左片手持ちのまま左手親指でロック解除なぞしようものなら痛さにiPhoneを取り落としてしまいかねない。iPhoneが重さの上限ってなかなかだ。コーヒーを飲もうとカップを持つ、痛い。ご飯を作ろうと鍋を持つ、重い。いったいどうしろと言うのかね? 重さのみでなく「ねじり」「そらせ」にも弱いので、髪をゴム紐でまとめようとする、辛い。文庫本を持って読む、しんどい。

笑っちゃうのはトイレ。私の不浄を拭く手は左手なのだ。宗教でなく習慣である。これ、この手首の微妙なるひねりが驚くほど痛い。でも習慣とは恐ろしいもので私の利き腕は右だというのに、こと尻拭き技術に関してだけは左手に遠く及ばないのだ。ああ、右手ではきちんと拭けてる気がしねぇ。ついでに用を足してパンツをずり上げる動作ってのがまた苦痛。パンツは肌に密着させつつパンツとGパンの間に下着のシャツを着心地良く挟み込む。これほどの苦行はありませぬ。お陰サンでここンとこずっと腰ゴムのスカートだけど、それでもトイレを使う度、やっぱり手は痛みます。

そしてかれこれもう二十日。今更ながら病院に行くべきか? と思うけど、折れてる気配があるでなし、神経系の痺れもなし、どうせ湿布薬を処方されて終りだろう。で、幸いというか湿布薬だけはストックがあるんだ。去年足を痛めたときに、貰いはしたものの皮膚がかぶれて貼れなかった分がごまんとある。つまり、湿布は今もずーっと貼ってるんだね。それでも二十日も(!)治りやがらないんだね。

結論。寝てようが起きてようが、ちょっとした拍子拍子に手首というのは動くもの。そして悪化しちゃうもの。これはもうギプスしかないなーと最終手段を考える。病院に行くのはなんとしてもイヤなんで、ものさしで固定しようかとかあれこれ思案していたら、ダンナちゃんがアイデアを出してくれました。
「チップスターの筒箱がちょうどイイんじゃない?」
お? おお、うおおおー! 早速はめてみたの図。

具合のいい長さに切って、親指を出す穴をカッターで開けてみたら、これが都合のいいことったら。かぽっとはまるし、邪魔なときにはすぽっと外せるし、ナビスコ・チップスターギプス、最強。中身は美味しく頂けちゃって、しゅんばらしい!

昨晩はこれ装着して寝ました。寝返り打つときなんかに痛くてちょいちょい目が覚めていたんだけど、昨夜は皆無。心なしか親指の腫れも昨日よりは引いているような……。
唯一の欠点はアイデア出したダンナちゃんが、私のこの格好を見て「サイコガンだー!(寺沢武一の漫画『コブラ』参照)」と笑うことかな。

追記:コメントを頂きました。その中から。
>>ついさんはよく怪我をしているイメージがあります。そして病弱で、儚げなイメージです。しかも知的美女だと僕は信じているんです。それなのに尻拭き技術についてなんかを熱く語らないでください。笑っちゃうじゃないですか。
+++いや、あなたの妄想力の方がすっごく笑えると思います。でも、知的美女なんて初めて言われた。ああ、生きてて良かったぁ。
>>現在の仮面ライダーの手の人を連想してしまうw
+++現在の仮面ライダーの手はナビスコ・チップスターなんですか?

#来たれ! ゴールデンウィーク
2011年4月24日(日)

今年のゴールデンウィークは珍しくダンナちゃんが休みを取れるらしいのだ。なんたることだ。下手すっと結婚して初めてじゃねぇか? っつーくらいに珍しい。よって、昨今の世情などお構いなしに、というか、その世情のお陰でこんな間際になってさえ旅券が確保出来ちゃったので、ふっふっふ……うっふっふっふー……、
私は富士山を見に行っちゃうよー!!!

日本人に生まれたというのに、何故か私は富士山に縁がない。「悪天候」やら「寝てた」やら様々に阻まれて、未だ富士山をこの目でしかと見たことがないのだ。飛行機の上空からすら見たことナシという空恐ろしいまでの縁のなさ。なので、箱根に行ってくる。今度こそ富士を見極めてくる。わーい、温泉。わーい、ロープーウェイ。わーいわーい、寄せ木細工。

にやにやしながら太宰の『富岳百景』オーディオブックを聞き返したり、にたにたしながら旅雑誌を眺めていたりする今日この頃。ゴールデンウィークが待ち遠しいなんて、すっげぇ一般人っぽい!(いや、一般人だけれども)

ところで、旅雑誌を眺めていて思ったんだけど、グルメ特集みたいのあるじゃない? 唐突な話になっちゃうけども、蕎麦打ち職人はストイックな感じに痩せてなくちゃダメだよね? っていうか、太った蕎麦打ち職人とかマッチョな蕎麦打ち職人って見かけないよね。もし遭遇したとしても、きっと「ここの蕎麦は美味しくない!」と全く根拠のない偏見を抱きそう。ってか抱いてるよ。私、既に抱きしめちゃってるよ。太ましい人はうどん作れって思っちゃうよ。とんかつ屋さんなら尚いいよ。

ゴールデンウィークは、ストイックな感じに痩せてる頑固職人なご主人のいる店で美味しい蕎麦を食べようと思います。
追記:コメントを頂きました。その中の一つ。
>>素敵なゴールデンウイークになりそうですね。我が家も宇刈先生についていこうかしら?(笑)
+++みんなで箱根オフしようぜ(笑)

#我が家的時代劇
2011年4月26日(火)

食料品その他の買い出し。車で出る予定だったが、ダンナちゃんが鼻炎で撃沈、しょうがない。一人でジャリジャリ自転車漕いで行ってきました。で、両手にいっぱいの荷物抱えて帰宅して……そういう時って玄関の鍵を取り出すのがメンドイじゃない?

ダンナちゃんが家にいるのは分かっているので、ピンポン連打。声も上げる。
「開門、かいもーん。この扉開けませぇーい!」
「アンタ何者だ?」 と問われつつ、扉を開けて貰いました。

で、その後すぐにダンナちゃんは自室に戻り、
「籠城!」 と宣言してふすまをピシャリと閉めてしまったんだけど、そこで私は慌てない。
「ふははは、根城に立て籠もるとな? よし、ならば兵糧攻めじゃー!」
ちょうど、こっちは食料買いに行ってきたばっかしだもんね。

「折角そちの好物の生どら焼きを買ってきたというのにのぅー」
「出てこねば喰えぬよのぅー、ほぅれ、ほぅれ」
なんか、悪代官(?)口調になって、ねちねちふすまに向かって言っていると、
「うわぁぁぁ、兵糧攻めってのはこの流れじゃあ絶対言われると思ってたけど、生どら焼きは予想外−っっ!」
と、奥から苦悶の声が。

ほほぅ。
「兵糧攻めを見抜くとは見上げた奴よ」
「じゃあ、食べさせてくれる? お茶付きで僕の部屋に持ってきて」
「ダーメ」
私はダンナちゃんと一緒に食べたい。これは食後のデザートなんだい。なので、
「敵ながらあっぱれなので、塩なら送ってやる」 と言ったらば、ふて寝されてしまいましたとさ、おしまい。

#蹴ってやる
2011年4月30日(土)

明日から旅行。夫婦水入らずで、と思っていたのに同行者がつくことになった。まごうことなき水、雨である。明日の佐賀の天気、午前中雨。明日の箱根の天気、午後から雨。雨と一緒に移動する感じだ。折角「富士山の見える側」の飛行機の座席を予約したというのにぃ。チクショー、またまた空からの富士はお預けっぽい。

箱根の天気「日曜日には春の嵐がやってきて、強い雨や風に注意が必要です」なんだってさ。クソバカタレ。旅行第一日目の「箱根から見る富士」は二日目以降に希望を託すことに決定。そんで……一日目をどうしよう?

観光ガイドと面つきあわせる。空港から直に伊豆に行っちゃおうかな。城ヶ崎の海岸に行く。荒れ狂う海を見てやろう。突風吹きすさぶ吊り橋を渡り、門脇灯台で海に向かって「バカヤロー!」と叫ぶ。火曜サスペンス劇場みたいでイイじゃない。明日は日曜だけれども。そんでもって、それだけだとまだ時間が余るので、宿泊予定の箱根の宿に向かうついでに乗換駅の熱海に寄る。熱海と言えばやはり「お宮の松」であろう。っていうか、それしか浮かばない。

尾崎紅葉の『金色夜叉』。お宮の松のバス停で降りて、貫一お宮の像の前で歌を歌おう。「♪粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の洗い髪〜」。……あ、違う。これ『お富さん』だわ、松つながりだからって歌っちゃダメ。もとい、叫ぼう。「今月今夜のこの月をきっと僕の涙で曇らせてみせる」……って、お前かー、天気悪くしたのは貫一、てめぇの仕業かー!!! 貫一許さん。蹴ってやる。お宮さんを蹴っている貫一を私が蹴りつけてやる。よし、旅行第一日目の予定はこれで決まりだ!
(注:貫一が曇らせると宣言しているのは一月十七日の月みたいです。濡れ衣ですけど、そんなことはどうでもいいんだ。蹴ってやる)


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