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2010年08月 の日記  ↓下ニ至ル

#アシナガバチとアシクジキビト
2010年8月10日(火)

アシナガバチが飛んできた。通常のハチよりも足が長いから「アシナガ」バチなんだろうと思うが、生物の進化的見地からするとハチの足が長いことにはどういう利点があるのだろう? キリンの首が長いのはより高い場所のエサを食べるため。んじゃ、ハチの足は……ナニがイイの? どうイイの? 人間みたく「わー、モデル体型でステキー」的な? モテまくりで遺伝形質が残ったの?

そんなことをぼーっと考えながら佇んでいました。
唐突ですが、私は順応したようです。以前なら虫嫌いの私はハチを見た途端飛び上がって逃げるところなのに、「ヘタに突発的に動くとくじいた足が痛いンだぞ〜」と脳に刷り込まれたらしく、なんか微動だにしません。「子供を守らなきゃ、と思うと虫と戦える」と以前虫嫌いの友人が言ってましたが、自分の足を守るためにも人間頑張れるもんらしいよ。まぁ、そのうち足が全快したらまた飛び上がって逃げるようになるんでしょうが。虫を怖れぬ自分というのはなかなかに斬新で もの珍しく、愉快です。あ、足もう随分イイです。レンタル松葉杖、とっとと病院に返却したよ。清々したよー。

追記:コメントを頂きました。その中の一つ。
>>平気な虫はありますか?私は1m以上離れたところに飛ぶ蝶は穏やかに見れますが、すぐそばで飛ばれると毛が逆立ちます(爆)
+++確実に平気なのはショウジョウバエの2,3匹ってとこかなぁ。これくらいなら指先でぷちっとだって出来まさぁ。

#キーボードを買い換えた
2010年8月11日(水)

パソコンのキーボードを買い換えた。だって壊れたんだもん。とっても迷惑な壊れようでね、触りもしないWindowsキーやAltキーがめったやたらと自動的に入力されてしまうのよ。んで、そういう状況下で文章を打とうとするとだな、勝手にエディターのメニューがびょっこびょっこ開いたり、ウィンドウの一切合切が唐突に最小化されたり、エクスプローラが立ち上がったり、なんかイロイロ致します。

最悪なのは文中で「L」を使ってもうた時。折しもこれに勝手気ままなWindowsキーが合わさると、なんと突然ログオフするぜ、しちゃうんだぜい。いや、そういうショートカットキーの組み合わせは知っておりますけれどもさー、そういうのってどうよ? パソコンとして。人様に仕える機械として。ログオフ3回続けざまにヤられてみ? マジメに萎えます。キーボード打ちたくなくなるってぇ。

折悪しく、私自身が遠出は不可能な状況下でもあったので、一昨日やっと電気屋さんに出向けた次第。んで、目出度くおニューのキーボードになり、キーの異常入力は解消されたンだけれども。一体ナニをトチ狂ったのかとっても小さいキーボードを選んでしまって。省スペースでイイかなーと店では思ったんだよねぇ。確かにめっちゃ省スペースさ。……こ、これはこれで慣れないー。右のShiftキーはなんでEnterキーの真下にあるの? 変換・無変換キーがどこにもないのはどうして??? みたいな。慣れるまで難儀しそうです。

追記:コメントを頂きました。その中の一つ。
>>ランダム自動ログオフ機能付きとは…でもお高いんでしょ?冗談は置いておいて、キーボードってちょっとキーの位置が変わるだけで、だいぶ使いづらくなりますよね。CtrlとFuが逆とか…。
+++お高くつきましたよー、メンタル的に >自動ログオフ機能。お気に入りのキーボードだったのに壊れちゃって残念だ。

以下、補足と後日談。
どのくらい省スペースキーボードかっつーと、このくらい。横は比較のBlackBlackガム。

んで、打開策。レジストリの書き換えソフトを使って「Shift」と「↑」を入れ替えました。

貼り付けた紙がだっせーなぁ、折角のおニューキーボードなのにぃ…… _| ̄|○||||
でも、かなり打ちやすくなりました。私、日記とか短文だとほぼ右手だけで文字打つんだよね。なのでこれはこれだなーと。端々まで片手で届いてイイ感じに思えてキタ━━(゚∀゚)━━。

#戦争を知らない
2010年8月25日(水)

ちょい前になるが、NHKで懐メロをやっていた。「戦争を知らない子供たち」が流れたが、既に戦後65年。「戦争を知らない老人たち」じゃあないかと思う。そのうち「戦争を知ってるひ孫たち」とかなりそうで怖い。できることなら「戦争を知らない人間たち」であって欲しい。

#こういうなんてことない日記にタイトルはつけにくい
2010年8月27日(金)

読書デーであった。積ん読群にひとたび手を伸ばしたらそのまま止まらず次へ次へと読み漁り、結局完徹して計5冊を読み切った。内訳は小説3、エッセイ1、実用書1。どれもこれも面白かった。なんだ、こんなに面白い本をどうして長らく積ん読に致しちゃってたんだよ、私。

一時間ほど仮眠して昼からは歯医者。上の歯の治療が終わった後、先生から質問される。
「下にもう一本虫歯がありますが、このまま続けて治療しますか? それとも次回に回しますか?」
期間的に歯医者通いが短くて済むのは大歓迎だが、なにせこちとら睡眠不足である。ちょい躊躇。
「そうですねぇ……。すっごく痛いなら次回がいいです」
女医さんにたいそう笑われました。

「今やった上の歯と同じくらいの痛さでしょうね」 と言われて期間短縮案を選択。積ん読打破も歯の治療もガンガン進んだ一日だった。満足なり。されど眠し。

#風鈴の絶妙
2010年8月30日(月)

社宅のベランダに風鈴を吊しているお宅があるのである。二軒先だか上か下かナナメだかは存ぜぬが、ふっと気づけば風になびいてリーンと鳴る。強弱、音の高低に幅があり、時として和音に聞こえるので複数宅で吊されているらしい。

いい塩梅だ。私は風鈴は自宅に吊すべきではないと思っている。っつーか、デカい戸建てなら宜しかろうが、我が家の如く狭い社宅にゃ向かないのである。遠くからそっと鳴る風鈴、清々しい。窓のすぐ外で耳の真横にあるが如くがなり立てる風鈴、ドうるせぇ。

これがお隣でも風情は薄い。遠すぎれば聞こえない。二つ、三つ離れたところから届く音色があえかにて耳に嬉しい。つまり現状、絶にして妙。
加えて風鈴は余所様のものであるから、台風だの季節外れだのといちいち気に掛ける手間もない。金銭面の負担すらない。そう思うとき風鈴は数割り増しさわやかに響くのである。ああ、風の唄が聞こえる。

さて一句。
風鈴や、三軒先から貰い音。

#賜死
2010年8月31日(火)

読めない字があるという。母がである。
「『賜る』に『死』をつけてなんて読むかね?」
「えー、分からんけど『えきし』か『いし』?」
右の『易』の字を音読みしただけだ。とても安易だ。これくらい母でも考えよう。案の定、
「どっちでも辞書に載っとらんやった」 と却下される。
読みが分からないと紙の辞書では調べにくいよねってことで、iPhoneに入れている大辞林で直接『賜死』を検索するが載ってない。なんじゃ、死語か古語なのか? ぜんたい母よ、そんな言葉をどこで知った?

「今読みよる本に出てくるとやけどね。意味は分かるけど読みが分からん」
「ちなみに、どんなの読んでるの?」
「豊臣秀吉と千利休の……」
この両名が出て『賜る死』とくりゃあ。
「あー、うんうん。意味は分かるね」 字面からもそこはかとなく。

しかし、大辞林に載ってないのか。さればネットの出番である。流石Wikipediaだ。載っていた。
賜死 - Wikipedia
『しし』と読むんだそうですよ。そうか、相撲の賜杯の『し』なんだな。賜ることのない人生なので全く浮かびませんでした。

早速母に伝えると、
「へー『しし』?」
「うん、『しし』。意味はまんま字の如く『君主から賜っちまう死、で切腹。名誉は守られる』そうですよ」
「へー……」
母はしばらく沈黙した。そして、
「イマドキじゃないねぇ」 とのたまった。
「そうだねぇ」
イマドキでないから、もう辞書にも載ってないのだろう。押し頂いて頂戴せねばならぬ死というものを考えてみる。イマドキでなくて良かったことだ。

追記:コメントを頂きました。その中の一つ。
>>ついさんのお母様のファンです。ステキなお母様ですね。ついさんと仲良さそう。もっと日記に登場して欲しいです。
+++ありがとうございます。自慢の母です。なんつーか、畏怖の念すら持っております。


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